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ナイスだ弟！ 俺が見世物小屋に出会ったのは、平成１４年夏のこと、 弟からの１通のメールによって始まった。 何気なく携帯を開いて見てみると、 そこには切羽詰ったメッセージが！
”大変なんだよ！ カッパが…カッパが！！”
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いったい何があったんだ！？弟よ！
あとで聞いてみたところ、どうやら見世物小屋を見つけた模様。 東京に住んでいて全く気が付かなかったわ！ グヌー！！！
見世物小屋ぁ！ よく笑い話で出てくる見世物小屋。 見世物小屋って言うと、
「カマイタチが見られるって聞いたのに、 赤く塗られた板に鎌が刺さってるだけだったんだよ。 これがホントの”鎌・板・血”だってさ。
フフ・・・ そんなシャレで済んだら 警察はいらないよね。タラちゃん。」
と、波平あたりが、そりゃあもう心底平和そうに語る… なんていうシーンを思い描く方もいるだろうが、 まあ、だいたいそんなもん。
正直、メチャクチャ怪しい遊戯施設のことなんだ。
そんな怪しい物を見られる見世物小屋。 最近じゃあヤッパリ子供達にも相手にされなくなったのか、 ついに全国で２軒(？)という絶滅危惧種にまでなってしまったようです。 んで、そのうちの一つが東京のみたま祭りにお店を出していたのだった…。
みたま祭り 御霊（みたま）祭りは東京の靖国神社でやる祭りである。 神社は有名だけど、このお祭りは有名なのかな？ 毎年７月はじめ、４日間とか連日でイベントなどを交えつつやるお祭り。 去年はなぜか、つのだ☆ひろが来てライブをやっていた…何故だ！？
んでまあ、このお祭りの主旨としては、 戦争で死んだ人を祭ってムニャムニャ… ごめんなさい、よくワカランです。 でもまあ、そういった人に関するお盆みたいなものね。
で、お盆なのでメッセージを書いた行灯？のようなものを 有名人が奉納するんだけど、このメッセージが面白い。
例えば、毎年『忍（shinobi)』としか書かない武蔵丸。 もしや…ＳＥＧＡファンだったのか!?(ﾟДﾟ) （違う）
んで、我らが隊長こと、藤岡弘も書いてるんだけど、 その文字は大きくひとこと
「武士道」！
ああ！どこまで行ってもサムライだ！(・∀・）
ハリウッド初進出の役が、 ４００年間氷漬けになった侍だったってのもうなずけるぜ！
んで、こんな有名人の他にも 絵描きの方が行灯を持ってきていて、コレもまた面白い。 いろんな人が絵を描いているんだねえ…
なんて、見てまわっていると…
うしろの百太郎が奉納されてるじゃありませんか。
そうか！ コレでお盆にやって来た先祖の霊達も安心！ ってワケだね、つのだの兄ィ… って、そうなのか!?
ってか、これを奉納しちゃってもいいのか…？ (((ﾟДﾟ；)))…
最後の興行社 ぶらぶらと祭り見物をしていると、 夕方、日も暮れかかったところで やっとこさ見世物小屋が活動を開始する。
今回紹介する見世物小屋は 「入方興行社」という団体が運営しているもの。 この興行社は一昨年（平成13年）に起こされた組織で、 絶滅寸前の見世物小屋文化に火を灯す団体として、 大いに期待されている所なのである。
呼びこみトラディショナル 夕方、見世物小屋が始まる頃になると、 屋台などが立ち並ぶ向こうから、見世物小屋の呼びこみが聞こえてくる。
見ると、いい感じのオバちゃんが スゲエ胡散臭い呼び込みをしている。
” さあさあ 坊ちゃんにお嬢ちゃん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。 ひとたび見たら末代までの語り草。 さあ さあ 押さないで押さないで、順番に順番に…”
おい、オバチャン！ 押されるほど人がいないよ！
おでん食いながらツッこむ俺！
しかし、この呼びこみもある意味伝統芸能、トラディッション！ ついつい聞き入ってしまい、ＭＤに録音して毎日聞いてもいいかしら？ なんて思うほど… って、それはウソだけど、けっこう面白いんだコレ。
いざ入店！！ 「みせもの小屋」と看板を掲げる掘建て小屋。 ”大人600円”の張り紙とともに、 下の広告？のような殴り書きが壁一面に書き込んである。
誰だ!? 小学生に絵を描かせたヤツは!?
カッパだ！！ カッパを出せ！ 出て来いカッパ!!
と、駆け込むように見世物小屋に入ると、 そこはもう目くるめく見世物小屋の世界！ 小さな舞台の前に、 客席とも思えないようなテキトウなスペースがあるだけ！ ってか、みんな立ち見です。
そして、演目はぐるぐると同じものを繰り返してやっているので、 一周したと思ったらお金を払って出て行くシステム。 とっても経済的だ！
中に入って最初の演目は「悪魔のような男」。
舞台上、司会の 「さあ出てきてもらいましょう！どうぞ！」 という掛け声とともに カーテンの奥から仰々しく登場した悪魔！
目の前には、どう見ても デビルマンのかぶりものを被った男が一人！
この悪魔め！！
目の前の男は、 おもむろに口から火を吹き、 風のように去っていった！！
「ばかー！！ばかー！！」
ああもう！ これでお金が取れちゃう祭りってもんが、 俺は大好きだ！
…と、大いに楽しんできたのだが、 この体験を人に話しても あまり良い反応を得られないのはどういうことか!?
っていうか、
『見世物小屋見てきたんです』 なに!? なにそれ!?Σ(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
と、これくらいのアクションを見せてください。 俺が寂しいじゃん!!!・ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
…む、ついグチが出てしまった。
さて、悪魔のような男が小さな舞台で大暴れだった去年。 そうそう、河童もその時見たんだけど、 このコラムも見世物小屋に習って、最後のトリに持ってきちゃいます。
そして今年は んで、今年もまた見世物小屋を見るため、 どうかな〜…と祭りに行ったら、 今年もやってくれてました！
今年の演目は 病気マン！〜幻の病原菌に飲まれたスゴイ病気者！〜 薬で目覚めた超能力男！ 樺太から来た超タフな男衆！
いいのかコレ！？ 得に最初のヤツ！！
とりあえず見ること数分、 来ました、脅威の病気者！
なんと、その正体はペスト患者というではありませんか！
うわあ大変！(・∀・）
「ペストは空気感染するので 気をつけてください！」
司会のしょうもない言葉が入り、いよいよ出現か！ と思ったら
| ＼○／＜ウオーー！！
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ゲー！ 一瞬！(ﾟДﾟ)
「ペスト患者をこれ以上お見せするのは 大変危険なので、ここまでです！」
そんなオチかよ！！
この後にも、 薬で目覚めた超能力者が 舞台の床下から宙吊りになって現れ、
「今年の優勝は阪神！」
と、一言予言をしたあと体調が悪くなって退出したり、
樺太からやってきたタフな野人３人衆が ドライアイスをむさぼっていたと思えば、 小屋の天井を走り回ったりと、
悪乗りしすぎた学園祭みたいなテンションが続いて、 もうブラボー三昧！！
んで、時々「蛇女芸※」とか、昔のイタ〜イ見世物芸が混ざったりと、 新生見世物小屋としてのプライドも垣間見せてました。 ※鼻の穴から口まで鎖を通して、水の入ったバケツを…イ…イッタ〜〜('A`)
さて、そんな見世物もトリの時間となり、 待ってましたの河童さんの参上となりました。
京都の神主さん（どう見てもさっき野人になって暴れてた人）が、 風呂敷に包まれた物体をうやうやしく持ち出し、 今さっき考えたとしか思えない解説を加える。
んで、いよいよ河童のお出ましか！と息を飲んだ瞬間！ ついに！
河童がご登場！！
・・・ ・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・うわ−！よくできてる！！Σ(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
司会も風呂敷を取りながら、 「さあ〜皆さん、近づいてよ〜く見てくださいね。 最近の携帯はカメラが付いてるから、 待ち受けにしてみるのもいいですよ。」
と、リアクションがとりづらい変な勧め方をしてきた。
まったく、そんな待ち受け… 俺が作っちゃうぞ！ ウラァ-!!!
んで、河童を俺がパシャパシャ撮っている前で 「現在、京都の大学病院で、 この河童のミイラを、X線鑑定にかけてもらっています。 今後、河童の正体について色々と判明していくことになるでしょう！」 と、もっともそうなことを言ってしめる司会者。
みんなそんなこと言われても誰も納得しませんが、 見世物小屋なので、 解説は胡散臭いほど高得点なのは 言うまでもありませんね。
来年は、ヒマラヤとかで捕まえられたって設定で 是非やっていただきたい！
と、そんなこんなで色々紹介してみたけど、 やっぱ見世物小屋は最高！ 特に、大学生ノリなのがイカしてるね！ また来年もくるよ、見世物小屋！！
あとがき さて、見世物小屋というわけわかんないモノを紹介しましたが、 いかがだったでしょうか。 今回紹介した見世物小屋は、 昔のチョットグロ系なものとは少し違い、 面白いもの中心に見せてくれるところです。
昔の、もっといかがわしい見世物小屋っぽいものを見せてくれるのは、 大寅興行社というところらしいので、そちらをあたってみるといいかも。 ここは今回紹介した入方興行社の本家みたいなところです。 東京だと11月の大酉の市に出るっぽいので要チェックだ！ ってか、絶対いく！！ヽ(`Д´)ﾉ ウオー！！
他の時期にも見世物のやるお祭りが結構あるみたい。 ここに、どんな祭りで見られるかっていう表を見つけたので、 興味がある方は近くのものを探してみては。
まあ…、入るのに多少は気合が必要だけどね・・・(^-^; （平成15年現在、運営しているのは、今回紹介した入方と大寅だけっぽいです。）
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ゲゲェー！
がーっぱ！ （鳴き声…たぶん…）
ぷーさん
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４キャラ勢ぞろい！
Chikyu-Boeigun