以前『グッズ』のコーナーで載せていたテキストです。 NO.28 まさきくんのウルトラ 02/06/19
最近の特撮について話を聞くにつけ、 「ここんとこの、ウルトラマンとか ライダーってどうなのよ?」
ってけっこう思ってたんですけど、皆さん、そこんトコどうですか?
いや、別にちゃんと(っていうか全然)見てない俺が言うのもなんだけど、 どうも主婦層を狙ったキャスティングとか、 大人受けのいいストーリーとか、 そこらへんを狙って作ってるっていう話しか、聞こえて来ないんだよね。
さて、そんな中で2001年に登場したウルトラマンコスモス、 今まで問答無用で敵をぶった切ってた ウルトラマンとはちょっと違い、 「怪獣をまずは諭してみる」という、 ぬる~いコンセプトが入ってるって事で話題になってました。
「出てきた怪獣にいきなり飛び掛かって行くのも、なんか野蛮じゃなーい?」 「そうそう、野蛮野蛮~?」
って感じで企画が立ったのだろうか?
しかし今、この番組にゴタゴタが起こって ちょっと大変な事になってしまっているよう。 せっかくなので、これを機会にもう一度、
「そんなぬるいコンセプトってありなの?」
「結局は『FREEZE!』って言って、 「ヒーローものなんて、 勧善懲悪でべつにいいんじゃない?」
といったダメダメな考えを元に、 ウルトラの、 いやさ日本のヒーロー像についてもう一度考えて欲しい!
そんな俺のピュアな心をこめて、 今回紹介するのがコレ!
まさきくんのウルトラマン(2)~ぶきとかいじゅう~
まさき君とは、 誰あろう「ウルトラマンマニア」の京本政樹のことである。
彼については後述するとして、 この「ぶきとかいじゅう」、なかなか侮りがたい。
歴代のウルトラマンと、その必殺技を紹介しているミニ絵本で、 特撮ヒーローものの核を突いてるものだと思うんだ。
ページを開いて見てみると、 《ウルトラマン》 スペシュウム光線が武器だよ 「どうだまいったか!」 と言った台詞が 怪獣を
「どうだまいったか!」 なんて味のあるフレーズ、なかなか今使えないよ!
そう! ヒーローとは強者! ヒーローには必殺技! そして敵は倒されるべき者なんだよ!
んで、俺にとってのヒーロー必殺技は、 スペシウム光線じゃあなくってむしろコレ、
やったぜ八つ裂き! 俺の八つ裂き! この後レッドキングの首がどうなるのかなんてのは気にしないぜ!
それと、絶対に欠かせないこの技、
問答無用で宇宙人に襲い掛かるセブン! 右手に持ったアイスラッガーと、 焦点の合ってないセブンの目が敵を威嚇しまくりだ!
逃がすな悪人!
八つ裂き光輪&アイスラッガー。 この二つの必殺技は、小さい時からかなり好きな技である。 必殺技はヒーロー特撮ではまず欠かせないし、 中でも面白いのは、『悪とのガチンコの戦い』!
コレ↓なんだよ!
嗚呼、オモシレエ~ やっぱ特撮は勧善懲悪でしょ。 悪の側に立つとか、人類の業とかそういった小難しい話は、 カレーライスの福神漬けみたいに、 時々あるからピリリと効くものなんだってば!
おまけ
と、ヒーローと福神漬けはこのくらいにして、 もう一冊、京本政樹のこのシリーズを買ったんで、 折角だからここで紹介したい。
『まさきくんのウルトラマン(3)~クイズ~』 京本政樹についてここでちょっと話しておくと、 彼は関連本の監修やら、本編の出演やら、 フィギアの監修やらで、もうウルトラマン漬けな方。
昔、TV探偵団かなんかで、 特撮のマニアックな話を披露してた時はかなり生き生きしていた。
そんなマニアが監修の子供用クイズ本。
内容はと言うと、
◆問題:ウルトラマンのエネルギーのもとはどれかな? ・カレーライス ・電池 ・月 ・太陽 答え:太陽
といった可愛いものがほとんどで、正直ホッとします。
しかし、京本大先生もちょっと気を緩めてしまったのか、
◆問題:ウルトラのちち・はは、ほんとうの こどもは? ・タロウ ・エース ・エイティ 答え:タロウ
といった子供にとっては微妙な問題から、
◆問題: 誰の体かな?体の模様だけで当ててね!
といった、俺にもちょっと解からん問題まであって、 コレを読んで勉強した子供たちが 将来どうなるのか、非常に楽しみだったり。 答え:1ゾフィー 2エイティ 3ジャック 4セブン
以上、ウルトラな感じにつらつらと紹介してきてみた。
実際、俺はウルトラマンを見ている世代じゃあないんだけど、 夕方の再放送とか、10分番組で 怪獣を紹介する番組の再放送なんかはよく見ていた。
小さい頃だったから、内容なんかよりも やっぱり必殺技のほうが強烈に記憶に残ってる。
そんな当時、ウルトラマンのゲームがディスクシステムで出たもんだから、 何かの拍子で買ってもらって 『コレでおいらも毎日八つ裂きだ!』 とか、主語と述語が絶妙に分離した言葉を発しつつ、 ハヤタ隊員を操り、巨大なウルトラマンに変身して喜び、 穴に落ちていくウルトラマンを見ては泣いていた。
そして現在、ゲームが山のように積まれている箱の中には SS版の『ウルトラマン』が入っている。 このゲームなんかはもう、 『ウルトラマンが怪獣と戦うだけ』のゲームである。
で、結局、 今回俺が言いたいのは 『ヒーローって闘ってナンボだろ? でっけえヤツがドタンバタン闘うのってすげえ!』
ってことだけだったりする。 こんだけ長い文章書いたんだが、まあ、そんなことなのである。 |
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