NO.11
アズモ降臨(後編)
(前回の続き)
近くの大戸屋あたりでまったりし、これからの苦難に備える我等。
ちなみに、ここで出てくる大戸屋は、最近のガルゾの安定スポット。はっきり言って極安定な上にまったりするのは確実である。
値段も手ごろ。
しかも、なぜか駅前に3つもあり、サワダあたりが『大戸屋セカンド』、『大戸屋サード』と、
やっぱりわけのわからない名前をつけるくらい最近行きまくっているので少々飽きぎみ。
でもやっぱり行くんだろうね。安いし。
で、そんなところでまったりしたあと、ビデオ屋の前でガルゾの収集を図ろうと、
テキトウにサワダに電話をしてみる。
『おーい、サワダー。 ---------------- 来いよ〜』
呼び方も、特に理由がないのでテキトウだ。
『なんだよー、忙しいんだよー、レポとかで〜。』
なんか忙しいらしい、どうするか!!?そう思ったときセンジュの一言が炸裂!
『お〜い、七瀬某のグッズがあるぜ〜』
『なにィ!!?』
ぐらつくサワダ!!
予想では電話の前で片ひざをついて、
『拳王は倒れぬ!』とか言ってると思われる。
で、続けざまに『いいだろ〜見たいだろ〜』
などと追い討ちをかけるセンジュ達。コーナーに詰めてのラッシュが炸裂か!!?
で、そんなラッシュをかけつづけてたところ、グッズの詳細がばれた。
『わあっはっは!それはもう持っている!行く必要が無いわ!』
ゲエ!もうチェック済み?!
っていうか、持ってるってのは反則だ。
『わあっはっは!それじゃあサラバだ!』
反則勝ちで電話を切るサワダ。
結果、今のところメンバー変わらず。
しょうがないのでビデオ屋に入り、今日の暇つぶしのためのブツを探します。
『今日のノリからすると、しんみりしたやつは無しだの〜』
そんな事をいいながら、ビデオ屋を徘徊する我等。
でも、無意識に、メジャー所や洋画を外しているのはなぜでしょう?
気がつけば、香港映画の棚の前で色々探してるのね。
が、今回はあまりアツそうな香港映画がなさげなので、邦画の方にも手を伸ばしてみる。
いろいろ見てみたものの、パッケージのインパクトから
『極真拳』と『地獄』の二択に。
個人的には、どっちも一人では見たくないんだけど。
最終的には、極真拳のパッケージで『牛の角を折ってる絵がアツイ』
って言う何だかよくわからない理由でこっちに決まり。
シュークリームなぞを買い、さっそく買ってきた『哭きの龍』を見る。
背中がすすけていたり、時間が自分だけのもんじゃなかったりとナイスなフレーズがてんこ盛り。
けど、アニメの進行上、あんまりそこらへんにこだわってないみたいで、どっちかと言うと、
シュバーン!(手先から光を放ちつつ)・・・・・・・・・・・・・・・・『ツモ』
ズバババーン!(台の上が光り、そこから4つの牌になって)・・・・・・『カン』
とか、牌の切り方に気合が入りまくりなものだったよ。
でも、みんなの感想では
『ヤクザの抗争が他のところで起きてるけど、それにはなんの関わりもなくマージャンしてる龍』
ってシーンばっかりなので、「ホントに泣きの龍でした。」
ってところです。ハイ。
で、そんな「ながし」でビデオを見てる最中、アズモは買ってきたブツにハマリっぱなし。
『あんてーい!』
こればっか・・・・・。
しょうがないので『極真拳』を見始める。
主人公役は千葉真一で、大山倍達の半生をつづるみたいな感じなのだが、
はっきり言ってめちゃくちゃだ。
時代背景は、戦後まもない頃。
冒頭、中曽根という空手家が主催の大会に
あからさまにアヤシイ格好の千葉が乱入。(ヒント:スト2のリュウがきばんだ感じ)
案の定そこらにいるヤツラをなぎ倒し優勝。(?)
その際『なんで実戦でやんねーんだよー』的なことを言い、主催者兼空手道場主の中曽根の反感を買う。
その後千葉は、若い女が白人と一緒にいるのを見てパンパンと間違い、
白人をなぎ倒し、ついでにその女を襲います。 なぜ!!?
しかも、そのあと妻にします。 なぜ!!?
『しかし、なんでこの女はこんなケダモノに付いて行くのだ!!?』
そんな疑問がわいている我々を置いてけぼりにしつつ、話はどんどん加速!!
なぎ倒した白人の報復か、米軍みたいなヤツラに捕まる千葉。
『オマエは銃殺刑ダ!』
イイぞ!こんなケダモノは銃殺刑!
『デモ、こいつに勝ったらシャクホーゥ!』
え?釈放?
『こいつは今までに三人の男を倒しましタ。』
イヤ、そういうのじゃなくて・・・・・。
案の定、出てきた黒人ボクサーを、ちょっとやられつつ倒す千葉。とっても残念です。
このあと、空手大会の番組を見て感激し、弟子になってしまう青年が出て来たり、
その弟子と浜辺で漢らしい身体を披露しつつ、
『フヒュー、ハヒュー。』
とか、呼吸法の鍛錬を三分近く延々とやってこっちが暑苦しくなったり、
その浜辺で、なぜか突然暴れ牛が出てきて、その角を折ってみたりするのである。
ちなみに、このあとヤクザを正当防衛で殺し、
その子供に「父ちゃんを返せ!」と、精神攻撃を受けたりします。
まあ、この映画は全体的にこんな感じなのだが、
個人的に気に入ってるシーンは、ラスト近くにある。
冒頭で反目しあった中曽根の道場生に、「ホントは弱いんじゃねーの?」
みたいなことを言われ、カッとなった弟子が、木の杭などでケンカをしたのを発端に、
機動隊が動くくらいの大きな抗争となる。
そんな乱闘中のシーン。
『うおー!』 バシッ!!
初めてジャンプキックに成功した一番弟子。
『ヤッター!先生!初めてできました!先生!』
パーン!
銃殺!
ゲエ!<俺の感想。
この映画、人の命軽すぎ。
弟子が殺され、怒り心頭のサニー千葉。
ついに中曽根の道場と決闘です。
決闘当日、悪役な中曽根は原っぱに弟子とかいっぱい配置。
これで千葉真一を待つことにします。
普通なら正面から弟子をなぎ倒し、道場主の中曽根とタイマンで勝負!
となるはずですが、ここで千葉、
草むらに隠れつつ中曽根に近づきます。(その際、道場生たちはその餌食です)
ある程度まで近づいたあと、『今だ!』
中曽根に向かって猛然とダッシュ! そしてドロップキック!
中曽根を倒しました。[完]
ええ!!?
こんな内容でいいの?!!
っていうか、これで『大山倍達の半生をつづってみました』ってんなら、彼は極悪人だ。
こんな感じでこの映画を見終わってみると、なぜかとても疲れてる私。
でも、アズモだけは元気です。
『やっぱイイよー!』
今日はこれを買ったというだけで、アズモは一人勝ちな様子。
『何度見ても飽きない!』
先ほどの画集の表紙をず〜っと見てます。
そして三時間。
まだ見てます。
っていうか、その際、センジュに『この七瀬某がいかに安定か』
と言うのをとくとくと語っていたらしい。
『うむ!それもそうだ。何度見ても飽きない!』
センジュ、洗脳完了。
『何度見ても飽きない!』
『やっぱサイコーだよ!』
ああ、なんで彼等はこんなになってしまったの!?
いったいどうしてしまったの!?
口笛はなぜ遠くまで響くの。あの雲はなぜ私を待ってるの〜
とか思いつつおいらは寝てました。
そのあと、やっと眠くなったアズモはその画集を抱いたまま熟睡。
今回はアズモが強すぎです。
で、次の日。
なぜかセンジュとファミコン『キテレツ大百科』をやっている俺。
ちなみに、このゲームは、キテレツがコロスケとかを助けつつ進んで行くアクションゲームだが、
いったん美代ちゃんやコロスケを助けると後ろにオプションよろしくついてくる。
それはいいんだが、
ついてきたヤツが穴に落ちてもミスってのはどうかと思う。
『ああ〜!美代ちゃんが〜!美代ちゃんが〜!』
とか言いながらファミコンをやっていると(バカ)、なぜかリムから電話が来る。
『今日は出かけるぞ!っていうか、そっちに向かう!』
なに?いったい何があるのだ!?
なぜか今日は行動力が有り余っているリムが来ることに。
そのまま『美代ちゃんが〜!コロスケが〜!』とかいいながら待ってると、リムが到着。
某画集を抱いてツタンカーメンの様に眠るアズモに目が行きますが、話をはじめます。
『今日は吉祥寺駅前でイベントがあるらしい。』
なに?
『麻績村が来るんだよ!』
誰!!?
どうやら、彼が推してる声優らしい。
そういえば、前々からこやつは、この声優の事を
『日本語がへん』とか、『絶対日本人じゃない』とか言っていたのう。
目のつけどころが230度くらい一般とは違うような気もするが。
で、それを見るために吉祥寺駅前へ・・・・。
その日、駅前は荒れていた・・・・・・・・
っていうか、なぜかコスプレ行列がネリネリ練り歩いていた・・・・・。
いくら100周年記念とか言っても、なんでコンなことをやるのか。はなはだ謎である。
ある意味、今の日本の現状がコンなもんなのかも。
で、しょうがないので、リムとかわいい子がいないか見物してみたが、
マジック快斗(だっけか?)の格好をしている女の子がガルゾランクで1位とあいなった!
おめでとう!って、どうでもいい。
その後、リムのお目当てのイベントに行ってみると、かなりの人だかりで、
ほぼ徹夜の我々はあっさり敗れました。けっこう見てたけど・・・。
ああ、長い一日。