『ワンスアポンナタイム・イン・チャイナ4−天地覇王』
監督 ツイハーク/主演 チウ・マンチェク
映画に五月蝿い人なら、ワンチャイの名前くらいは知ってる人がいるかも。
伝説の武道家・ウォンフェイフォンが
飛んだりはねたり、竹を割ったり獅子舞を踊ったり、記憶喪失になったりして大活躍するアクション映画です。
で、もちろん、そっから主演していたリー・リンチェイにつながるのが必然ですな。
今はジェットリーなどと、70年代に竹の子のように出てきた
人造人間ブルースリーみたいな名前に改名してます。
が、どっちかっていうと、俺の中ではリー・リンチェイの方がしっくり来るんです。
さて、そんなリンチェイが漢になった作品、今は全部で5本ほどシリーズ化してますが、コレはその作品の4作め。
4作目になって何がどうしたのか、なぜか監督とリンチェイが不仲になったとかで、
リンチェイ、出演せず。
で、主人公役にチウ・マンチェクさんがなってるわけです。
って、誰も知りませんね。
俺も全然しらねえやコイツ!ハッハー!
とか思ってたら、レジェンドオブフラッシュファイターで、リンチェイの敵役やってたり、
「ニセ食神」こと、金玉満堂に出てたり、結構有名。
どっちも俺、見てるしなー。ぜんぜん気がつかなかったけど。
でも、この映画だと、なんか、眉毛が太いにやけフェイフォンになっちゃってて、
イマイチぱっとしません。動きは凄いんだけどね。
で、こんなマニアックな話はもういいとして、内容の方を語ってみると、
『イギリスが中国を飲みこもうとしている!危うし中華思想!
その時ウォンフェイフォンは獅子舞を踊っていた!!』
ってな感じでス。まったく、私もよくここまでまとめられたと自画自賛したいです。
で、監督はツイハーク。
この監督、なんか知らないけど、シリーズ通して獅子舞シーンをふんだんに入れてくれます。
入れるのはいいけど、この作品では多すぎ。
全編に渡って獅子舞踊りまくり。
清のイギリス支配をかけて、獅子舞で勝負だ!!
って、そんなんでいいのかヨ、清も。
ウォンフェイフォンの職業は、医者ではなくダンサーだと思ってるはずです、この監督は。
さて、そんな踊ってばっかりの本作。
途中どうでもいい話が続いたのでイマイチ覚えていないのですが、
そんなまったりな展開に劇辛カレーほどのスパイスを効かせてくれる漢がいた!!
その名もビリー・チョウ。
そんな彼の勇姿はこうだ!!
↓
登場するや否や、小刻みな歩幅でダッシュ!!
ダーッシュ!!
前方から暴れ馬!
ジャンプ一番必殺パーンチ!
轟音と共に吹っ飛ぶ馬!
俺を見ろ!といわんばかりに遠い目!
一瞬のうちに我々の目を釘付けにしてくれます。
このシーンから、彼がこの映画の暫定主役に抜擢されます。
で、この映画、この後色々あって(テキトウ)、
イギリスに反抗する紅花党の首領の首を、ビリーチョウがグーでふっとばしたり、
関係無い馬を殴って「ヒヒーン!」とか言わせたり、
飛んできたイギリス役人を間違って殴ってどうにかなっちゃったり、
なぜか詐欺なように強い主人公・ウォンフェイフォンに一撃も食らわせることなく事切れたりと、
見所満載(ビリー・チョウの)。
特に馬を殴るシーンはまさに圧巻!お勧め度数はドクペ並なのですが、
いかんせん、それ以外が全くどうでもいいできなため、
特殊な趣向の持ち主にしかお勧めできない映画に仕上がっているので、ネタにしてみました。
そんな人は見てみましょう。
あと、一言。俺の90分を返せ。