ガンダマンファイト(前編)
そろそろここでも扱うかな〜ってことで、今回は韓国もの。
色んなところで、かの国のものは紹介されつくしてるだろうけど、
一応、自分でも集めて楽しんでるんで、せっかくだから紹介しようかと。
今回は、「一部好事家の間で微妙に有名かな〜。」
って言えるかもしれない特撮映画の紹介だ!
パッケージはこんな感じだぞ。
じゃーん!
ガンダム!?
しかもSD!
パッケージ上には韓国語で
「既存の武術映画とは比べることができない 一味違う感覚の武術映画」
とか、煽りが入ってるけど、
そもそもガンダムは武術なのか!?
と、突っ込むのはいいものの、
俺も言葉がワカランので、映像に突っ込みながら見るしかないのがこの代物。
まあ、その映像がもう突っ込みどころだらけなんだけど。
*題名の表記について
某書籍やこれが置いてある通販の表記では、このビデオ名は「ガンダマンファイト」となっています。
実際に翻訳にかけるとKGUNDファイトとか、ガングダファイトとかの表記になるので、
たぶん、「ガンダマンファイト」であってると思われます。
・・・しかし、ネットや雑誌でもこの3話目しか出てるのを確認できないのはなんでだろ??
オープニング
第3話「黒龍派一党との戦い」
いきなり第3話ですが、そこは気にしないで画面を追うと、
天津飯みたいなハゲが、銃を持って走ってます。
後ろからはコートのヒゲダルマとハンチング帽の女。
おまえら、確実に刑事だろ。
天津飯は機関車の物陰に隠れ、懐から「ビビビガン(俺命名)」を取り出した。
「コレでも食らえ!」
ズビーーームッ!
天津飯がビビビガンを撃つと、バリバリな合成のビームが発生し、地面が爆発!
「どうだこの威力!」
ヒゲダルマ刑事(デカ)には手も足も出ないのか!?
そう思うや否や、ヒゲダルマも懐から出した不自然にでかい銃で応戦!
と、そんなこんなでアジア的に、やっぱり肉弾戦に突入。
機関車を舞台に繰り広げられる、
天津飯VSヒゲダルマの死闘!
一見大したことないように思えるが、しかし、これが結構よくできてて、
「やっぱ香港映画のロケ地だっただけはあるな、韓国」
なんて感心しちまいます。
んでこの後、
戦闘中に爆弾が投げ込まれ、まんまと天津飯は逃げのびた。
ちなみに、
爆弾投げたのは刑事のハンチング帽女。
逃がしてどうする。
そういや、ヒゲダルマが天津飯のことを「コブラ!」とか叫んでたんで、
やつの名はコブラらしい。
天津飯のくせに生意気。
画面変わって橋の上。
きたねえスーツ着たガキと、
韓国の一般子供がウオークマン聞いて盛り上がってます。
しかしどう見ても、このスーツ着てる子、
孫悟空を意識してるとしか思えない髪型してるんですが・・・
おッス、おらニセ悟空!
と、そこに先ほどの天津飯(コブラ)が銃を持って走ってきた!
捕まる韓国一般キッズ。
追いつくヒゲダルマ!
吊り橋に土色の雪景色。
この映画における「華」って言葉はどこですか?
「止めろ、子供たちに手を出すな!」
焦って叫ぶヒゲダルマ。
一方、人質のニセ悟空は、ガムを噛んで余裕の表情。
「このガキ、この銃の威力を知らないようだな」
そういったかワカランが、コブラは適当に湖を銃撃。
テキトウに湖面が爆発。
このビデオ、火薬の量だけは天下一品です。
水柱が上がるほどの威力に、ニセ悟空はガタガタ震えだします。
「ハッハッハ!やっと俺の怖さがわかった様だな!」
そう言って悦に入るコブラ。
しかし、ニセ悟空は突然笑って
「ウソだよーん。」とガムを膨らましてアピール。
ぷぷ〜
ああ、早くこのガキ殺っちゃって下さい!!
タオパイパイさん、出番ですよ〜!
まあ、かわいらしい顔でコレやるならまだいいんだけど、、
この顔でやられると、見てるほうもイライラだ。
頑張れ天津飯!大人を逃げるな!(誤用)
しかし、天津飯はボコボコに殴られ、
頼みの綱のビビビガンも、
悟空の隠し持っていた銃でのジョン・ウーアクションで奪われてしまいます。
いいとこ無しだよ、天津飯。
てか、子供が銃持つな。
ハングル地球防衛軍
ヒゲダルマ刑事が
「おまえ、銃の不法所持だからちょっと来い」
と、ニセ悟空をつれ、警察署に戻ると、
ビル爆破テロの報告が入った。
どうやら天津飯の開放を目的としたテロらしい。
テロはまんまと成功し、
本部室(?)の大画面にはテロの場面が映し出される・・・
って、大画面ってよりは、背景をブルーバック合成にしてるだけジャン!!
どう見ても大画面ってよりは壁が画面になってる感じだ。
ちなみに、テロの場面でヘリが落ちたりと、
金のかかった爆破シーンが展開されていたが、
これは絶対に、他の映画から持って来たものに違いない。
そんなこんなでテロ犯と戦うため、ニセ悟空と手を組むヒゲダルマ。
ちなみに、悟空は特別警察の一員と判明。
って、こんなクソガキ子供に大任を負わせるんじゃあない。
開放要求
黒龍一派の要求通り、天津飯を明け渡しに行くニセ悟空&ヒゲダルマ。
サイレンのついた覆面パトカーで、颯爽と登場だ!
しかし、登場シーンで露骨に車体がぶれてたり、
片方のライトがあからさまに壊れててる
ってのは見なかったことにしたい。
ああ、これからばっちりカーチェイスを盛り込むんだね。
なんて察するのは、俺みたいにココロの汚れた大人だけ!
ついでに、天津飯をつれに来た悪役達の車も、
もちろん廃車な感じで、
なぜか車体にVの文字。
VはバイオレンスのVだ!
お前ら、黒龍党じゃなかったんかい。
いや、そもそもコイツら黒龍のくせに党首はコブラだし。
ってか、言葉の壁、厚すぎ。
しかし目の前の事実ほど説得力のあるものはない。
←説得力。
この肩当ては、きっと宇宙レベルな犯罪集団の証。
俺が悪かったと泣いて謝るには、十分な説得力です。
その後、
予想通り、天津飯(コブラ)が開放され、
予想通り、銃撃戦で大爆発が起り、
予想通り、カーチェイスでまんまと逃げられる韓国警察・ヒゲダルマ。
でも、ニセ悟空と帰り道にウオークマン聞いてゴキゲンな2人。
けっこう良いヤツラかも。
テロ第2弾
ウオークマンで盛り上がってる2人のもとに、テロ第2弾の報告が入る。
ビルは爆発炎上し、100Mはあろうかというビルが跡形もなく崩れさります。
って、この爆発炎上シーンは
実際の火災現場のシーンを入れただけなんですけど・・・・いいのか韓国!?
ま、実際のヘリ落下シーンとか入れてる香港映画や、
インドや中東映画は死傷者XX人をウリにしてるのとかもあるし、
そこんとこはアジア周辺の共通事項ってことかも。
さて、次々起るテロに焦っていると、
とある報告が彼らのもとに飛び込んでくる。
どうやら、近くのビルがテロ組織に占拠されたらしい。
2人は現場へ急ぐと、
そこには骨々マン(通称:ショッカー戦闘員)が待ちうけているのだった!
ホネホネー!
「イーー!(裏声)」とは言わず、
しかも顔だけ出してる戦闘員!
一体、その肋骨模様はなんのために付けてあるのだ!?
彼等は、そんな疑問に答える間も無く、
ヒゲと悟空がめった撃ち(銃殺)。
ヒーロー特撮のクセに、やることは非常にシビアです。
しかし、その銃撃戦の中から一人の戦闘員(6発被弾)が逃亡し、
ビルの拠点にいる仲間たちに、警察の介入を知らせに行きます。
戦闘員の頑丈さに驚いてるのも束の間、
ニセ悟空とヒゲダルマは敵の拠点へと追いつきます。
しかし、敵もさるもの、
彼等を待ち構える準備が出来ているようだ。
どうする!?
このまま飛び込むのは危険だ!
そういったやり取りが二人の間で取り交わされたあと、
「俺に任せてよ!」
と、おもむろにニセ悟空が銃をしまう。
「どうすんだ、ニセ悟空!?」
視聴者(主に日本人)の疑問が最大値まで上昇したその時!
ドカ〜〜〜ン!
ぺかぺかーん!
なんと、いきなりガンダムっぽいヤツに変身!
ばーかばーか!
「うあー!なんと!」
と、ヒゲダルマが驚きの表情を浮かべているが、
見てるこっちも、
よもや悟空がガンダムに変身するなんて思ってもみなかったぜ!
ちなみに、このニセガンダムの特徴は、
凶悪な牙が4本も生えてて、なんだかヒーローっぽくないところと、
絶えず「ビリビリ、ビリビリ」と言ってて気持ち悪いところだ!
しかし、もとネタがバレバレなのに、
なんでこんなにオリジナルなんだ!チクショウ。
と、もう悟空がガンダムにってシチュエーションだけでお腹いっぱいなんですが、
このニセガン野郎、無謀にもアクションに挑戦しやがります。
戦闘員の銃撃にも怯まず、
「ビリビリ、ビリビリ」と不気味に近付くニセガンダム。
ガンダムキック、ガンダムパンチを浴びせ、
倒れたヤツにはガンダムストンピングと、
悪人に容赦の無い姿勢をアピール。
ショッカー戦闘員を足蹴にするガンダム…なんてシュールな絵なんだろう…。
と、ここまでやっておいて、
再び逃げられる韓国警察&ニセ悟空。
お前ら、つめが甘すぎ。
逃げた戦闘員は、
外で待っていたカウボーイと合流し、バイクで逃亡。
ここで、
『ふつう犯罪者は、カウボーイなんて目立つ格好はしません。』
なんてツッコミは無しだ。
ガンダムに変身が許される世界には、何を言っても無駄である。
一方、ニセ悟空は子供らしく自転車で無茶な追跡を開始。
猛スピードを出しながら、横切る車をなんなくジャンプ!
じゃーんぷ!
でも、バリバリな合成ってのは、僕と君だけの秘密だよ!
そんな合成ジャンプをしている傍ら、
犯人達は一般人を轢いて転倒。
被害者はバク転で後方に吹っ飛びます。
って、無闇にアクロバティックだ。
皆さんも、轢かれた時などに参考になさってはいかがでしょうか。(無理)
さて、犯人に追い付いたニセ悟空。
追い付いた場所は、
どんなに爆発が起きても安全そうな、広いだけが取り柄の野原。
悟空の姿を見るや否や、
犯人が手榴弾を投げて大爆発が起きるけど、
ニセ悟空はまったく平気だ!
光りの球になって二人をなぎ倒したかと思うと、
いつの間にか右手にオモチャっぽい武器を装備。
「ガンダ・レイザー!」
声高らかに、ビームが放たれ、
容赦無くカウボーイ野郎は火の海に!
「ぎゃー!」
あ、死んだ。
残りの戦闘員も、侘び寂びの無いビーム兵器で一撃し、
大安心なニセ悟空。
しかし、それも束の間、
後ろで足音が・・・・・・
なんとそれは、今死んだとばかり思っていたカウボーイ!!
実は彼は、改造人間だったのだ!
ちなみに、改造人間の定義は「目が光る」ことだ!
さあ、改造人間VSガンダムの第2ラウンド!
ニセ悟空はビリビリ言うガンダムに変身して応戦。
鉄パイプで襲い来る改造人間!
電気コードで反撃するガンダム!
一進一退の攻防にお互い攻撃の機を見計らい、
じりじりと距離を詰めて行きます。
にらみ合い、
改造人間が仕掛けようとしたその時、
目からビーム!
不意打ち!?
ビームを食らった改造人間は、バチバチ言ってノックアウト。
電気仕掛けだったのか、カウボーイ…。
悟空が変身を解くと、パトカーが遅れて到着。
韓国警察に連れて行かれる犯人達。
これで、今回の連続テロ事件は幕を下ろしたかに見えた・・・・・・
だが、犯罪集団の足音は、密かに近づいて来ているのだった…・
次回予告
ついに姿をあらわすテロ組織の黒幕、
そして韓国警察に加わる外国組織、
敵か、見方か…
最終回
を、お楽しみに!
以上、ガンダマンファイトの前半をダイジェストで紹介しました。
かの国の無闇なパワーが伝われば、これ幸いかと。
皆さんも、もう既にこういった類の物は見たり聞いたりしてるだろうけど、
80年代韓国のこの精神は、今、かの国では薄れつつあるんじゃないかと思うんですよ。
開放とか著作権意識の高まりとか、そういったことに起因すると思うんだけど・・・
ま、そういったことは別にして、俺はこういったアナーキーなブツを愛して止まないのです。