さくや妖怪伝
これは在る日のことであった。
なぜか昼過ぎに集合し、テキトウにセンジュとウロウロしていた俺。
場所は何処だっけなあ、池袋?新宿?
でも、そんなことはどうだっていい。
夕方、飯を食うにはどうだろう? 帰るにはちょっとなあ、って時間があります。
みんなあるよね。(強制同意)
そんな時、暇つぶしに何かないか、TOKYO WALKERとか、ピアとか、
そこらへんのものを読んで、暇つぶし考えたりするよね。(上に同じ)
で、なにもないと、映画とかになるよな!!(ジャイアン)
そんなわけで、映画を見ることに決定。
で、何を見る?
しばし駅前で、センジュと何を見るか相談します。
『ドラえもんで太陽王だ!太陽王だぜ!なんだか知らないけど!』
『おい見ろよ、このフランスの映画なんか引かれるぞ、単館上映だけど!!』
『ポケモンの映画って、毎回地球を救うんだぜ!ピカチュウが!!』
『おい、このさくやって映画、なんか変だぞ!』
ああ!交わらない2本の線のことを平行線っていうんだね!
そんな時
『クロンボが 「さくやを見たい」 と、言っておったぞ』
神のお告げが、私の霊魂から突き出ている妖怪アンテナにビビビと来たので、
さっそくクロンボを呼んでみる。
『SOS!SOS!こちらガルゾ関東支部!至急援軍を頼む!』
『ラジャー!すぐにそこへ向かう!』
1時間後、無事に援軍(クロンボ)は到着。
そして、数の論理で映画は『さくや妖怪伝』に決定し、
地球に平和が訪れるのだった・・・・・・(8割嘘)
映画館に到着。上映にはまだ時間があるらしく、それまでスクリーンに映るCMなぞを見てみる。
さくやのCMもやっていたが、なんかアレっぽい映画って雰囲気に、大いに期待を高めてみる。
内容〜
この映画、内容はぶっちゃけた話、『妖怪退治』。
この世で唯一妖怪を退治できる武器『怪刀村正』。
それを使うことが出来る唯一の一族が主人公さくやの種族である。
冒頭、友情出演で藤岡弘が、なぜかただの河童と相打ちっていうシーンから始まる。
でも、何故こんなに強そうなやつがただのカッパにやられるちゃうんだ?!
アア、友情出演バンザイ。セガサターン!
藤岡弘の娘・さくやが叫ぶ
『ちちうえー!』
なぜか笑いがこみ上げるガルゾ一行。
いや、決して演技がどうのってわけじゃあないんですよ、そんなわけ・・・・・・
ちなみに、役者は安藤希さんです。っていても、よくわからんです。(以下さくや)
また、この時死んだカッパにも子供が居るようで、この河童の子とさくやの二人旅ってのが話の主軸です。
でも、この二人では危険な旅路を行くには演技力の面で力不足とのことで、
似烏(嶋田久作)と猿鬼(逆木圭一郎)の二人がバックアップ。
ウオオ!アツイゼ!
嶋田久作は、例のアゴの人で、
逆木さんは・・・・遠山の金さんとかにも出てるみたいです。さすがはInfoseek!(ダメジャン(^-^;
ちなみにこの道中の演技の心もとなさは最終決戦までずっと続きます。
その心もとなさは笑ってる場合ではないくらいですが、
そこはガメラスタッフ、ちゃんと奥の手を用意していました。
松坂慶子。
最終ボスの土蜘蛛役ですが、月をバックに啖呵を切る場面など、カッコ良く、
どんなに我々が救われたことか!!(オイオイ)
と、そんな2+2の心もとない妖怪退治+途中下車ぶらり旅。
助さん格さんや飛び猿などが出てきそうな設定です。
『復活した土蜘蛛一族が富士山を噴火!世を妖怪のものにしようとしている!』
前述の通り、大まかなストーリーはこれなので、富士山に行って土蜘蛛を倒そう!が合言葉。
道中、人を人形にしてもてあそぶ塚本晋也や、
油をなめる化け猫ばあさんなどがでますが、
いまいち盛り上がらないので割愛。
『ゲー。主人公よりアゴの人の方がカッコいいー!!』
『あのひげの猿なんとか、ビリーチョーに似てる。』
『それってヒゲだけジャン』
とか、なんかスローな感じで見ていたんですが、
土蜘蛛・松坂慶子が、なんか屋根の上に乗って啖呵を切る場面から
映画はすごい盛り上がりを見せはじめます。
まずは松坂慶子が河童の子を抱き上げ、
『妖怪はいいよ〜、あの世はいいよ〜』
という『黄泉の国SONG』を熱唱!(約3分)
その間、俺はトイレに行きます。
そして歌い終った後、決戦へ突入!
『私まで近づけるかな!』
そんな感じでザコ土蜘蛛が出現!6人くらいで松坂慶子を防御!
主人公・さくやや子ガッパ、その他2人が雑魚を倒しつつ前進!
しかし、ボスに到達するにはまだまだ敵が!!
とか思ったら、土蜘蛛一族、6人で全滅。
『す・・・少ねえ!!土蜘蛛一族!』
しかし、残り一人になっても松坂慶子は身じろぎ一つせず、戦闘体勢。
そのまま巨大化!!40M!!
目から松坂サンダー!!
口から慶子ビーム!!
さくやどころか町まで破壊!!
凄いぞ松坂慶子!
さすがは全長40M!
ここまでやってくれれば天晴れだ。ガメラ作っただけはあるよ。
だって、役者そのままでかくしただけなんだもん。
まあ一応、巨大化時にメイクとか衣装とか変えてるけどね。
で、巨大化して大暴れする松坂慶子に勝てるはずもなく、
さくやは瀕死になって逃げ惑います。
さて、ここで問題です、
勝てそうにない怪獣が現われる映画で、防衛部隊がすることはなんでしょう?
A: 秘密兵器の投入
ってなわけで、従者のアゴ&クマ(俺命名)が、盾になってさくやを援護!
『うおおおおおおおおおおおおおおお!』
とか言いながら、アップになってガトリングガンを連射!
『うおおおおおおおおおおおおおおお!』
あの二人がアップで叫ぶ画面は、一見の価値があると思う。
で、見てる俺らは
『スゲエスゲエ!それ撃つのかよ!
でも時代的にその武器は無茶では!!?』
とか思わず突っ込み入れてしまいますが、そんなことは巨大松坂慶子を見て水に流します。
だって、勝てないもん、あれじゃ。40Mだよ!
ってなわけで、巨大怪獣映画のお約束通り、
新兵器を投入しても『ミサイルが効かない!』
ってな感じで、松坂慶子は不敵な笑み(巨大)を浮かべるのみ!
この後、逃げ込んだ家屋に松坂慶子の顔だけが入って来たり(デカイから)、
目から雷を撃ちまくって、町を全焼させる巨大土蜘蛛(もう書かなくてもいいね)等、天晴れなシーンが続きます。
もう俺、これでおなかいっぱいですわ。
そんな気持ちで我々は映画館をでましたさ。
で、
『巨大化して!!・・・・・・・・・・・・・以下略』
ってな感じで、なぜか夜遅くなるまでメシ食いながら話してたり。
で、帰れなくなったり!!(T-T)
とか、そんな一日になったわけです。この映画のせいで。
え?主人公さくやのその後?
巨大化しないです・・・・・・って、それは聞いてない??(^-^;