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ドクターペッパー・スカウター

 

う〜ん、何か良い案はないものか・・・・・

俺は悩んでいた。

 

ドクターペッパーの優位性を・・・・いや、ドクペ最強説を証明するために、

何か客観的で有効なものはないだろうか!?

 

誰でも見て、

「やっぱドクターペッパーって美味いよな!」

「そうだったのか!?目から鱗がボロボロだよ!」

「ドクペ最高!」

 

となるような、誰でも納得できるものはないのだろうか!?(売り上げは抜きで)

 

そんなことを考えつつ、日曜日、

何気なく大掃除をしていたところ、こんなものを発見!

 

ドーン!

データック・ドラゴンボールバージョン!

 

以前、中古ショップに捨て値で売っていたのを回収してきたやつだ!

コレでドクペの内なるパワーを引き出してやるワイ!

 

ちなみに、データックってのは、バーコードバトラーみたいなやつのこと。

って、まずはバーコードバトラーの説明をしなきゃあいけないか。

 

昔むか〜し、「バーコードバトラー」と言う、

バーコードを読み取って闘う画期的なゲームがあったのさ。

バーコードを読み取って液晶に現れる戦闘力?みたいなやつで戦うっていうもので、

結構な人気を博しました。

当時の子供たちは『どれが最強のバーコードか!?』を探しまくり、

”輸入お菓子のマカデミアンナッツ・チョコが一番強い!”

なんて噂がTVで流れたくらいに流行ったものである。

 

で、このネタが流れ流れてファミコンにまで及んだのが、この『データック』。

ファミコンに着けることにより、バーコードを読み取ってゲームができる優れもの!

 

それで俺が持ってるのは「ドラゴンボール」のバージョン。

カードを読み込ませると、漫画のキャラクターか、

アイテムカードのどちらかで判定してくれるのだ。

 

と言うわけで、コレを使って俺がドクペの最強を証明してやるッ!

 

 

 

データを読み込ませろ!

 

というわけで、用意したのはこの二つ、

    VS

コカコーラVSドクターペッパー!(名前順)

これが事実上の決勝戦、

最強対決と言うことは、誰の目にも明らかでしょう!

 

早速バーコード部分を切り取って、機械に読み込ませます。

説明書によると、なになに・・・・・?

 

『バーコードカードの作り方』

 1.バーコードを10oの幅に切り取ってください

 2.カードの端から6oのところに中心が来るように、水平に張ってください。
   *バーコードの張り方が悪いと、失敗の原因になります。

 

ぐぬー!

細かいことをクドクドと!

 

意外と注文が多いのな。

 

 

と、驚きつつも、素早く注文どおりに作成。

やるときは無駄に本気です。

暇人って言うな。

 

 

と、ここまでやって、ついに準備が整いました。

さあ!

世紀の大決戦の幕開けです!

 

さっそくバーコードを読み込ませて対戦開始!

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

おや?上手くカードを読み取ってくれなかったようです。

気を取り直してもう一回。

 

スカッ!!(カードを通す音)

 

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

このブーって音、なんか嫌だな・・・

 

 

スカッ!!(カードを通す音)

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

 

ヌ・・・ヌウ〜〜ッ・・・

 

 

スカッ

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

 

スカッ

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

 

『1Pのカードを入力してください』

 

 

ヌガー!!

 

ひとつも読み込まねえぞコノヤロー!

 

 

 

なぜだ!俺は”説明書の要望通り”にカードを作ったはずだ!

ハッ・・・!

もしや、俺の作ったバーコードカードが失敗作だったのでは?

ええ、きっと俺の作り方が悪かったに違いありません。

そう思い、もう一度説明書をチェック。

 

”読み込めない場合は、一度コピーすると読み込めることがあります”

 

なるほど、ツルツルしたヤツじゃあ上手く読み込めないんだね!

納得して、すぐさまコピー。

コレで準備は万全なはず!

 

 

慌てず騒がず、ゆっくりカードを通してみます。

さあ読み込め。

 

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

ゲェーー!

一体なぜだ!?

 

「も・・・もしや・・・」

そう思い、同梱してある公式のキャラクターカードを試しに読み込ませてみます。

 

 

 

”ブーーーー!!”

『1Pのカードを入力してください』

 

 

ゲー!オフィシャルカードすら食わねえ!

 

このカードリーダーは海原雄山レベルかよ!

 

だめだ!

ダメダメだこの機械!

 

 

「ダメダメだ〜ダメダメだ〜

ダメダメだ〜ダメダメだ〜

ダメダメだ〜ダメダメだ〜

ダメダメだ〜ダメダメだ〜

 

ハッ!

これじゃあ自分が一番ダメダメだ。

 

「ここであきらめたら九州男児がすたるタイ!

とか、次藤君も言ってたよ!(たぶん)

 

 

で、気合を入れて再チャレンジ。

この後、

”ブーーーー!!”

という音を100回近く聞いて、

何とか2つのカードの読み取りに成功!

 

なんだかコレだけで、今回の作戦は成功したような錯覚を覚えますが、

まだスタートすら切ってません。

泣いてもいいですか。(T-T)

 

 

で、読み込めたのがこの画面

ドクペ・トランクスVSゴハン・コーラ!

 

チッ・・・・・・・

サイバイマン必殺技が『自爆』とかの方が

ネタ的には面白かったのに!

 

とか、正直、思ってしまったんですが、

そんな愚痴は掘った穴にでも叫んでるとして、さっそく世紀の対戦だ!

 

 

 

ゲーム開始

 

お互いLV3の必殺技を持っていて、かなり均衡した数値が出ている両者。

場所はピッコロさんの故郷、ナメック星。

 

さあ戦え。

 

 カーン!

 

開始の音とともに、お互い距離を詰めようとダッシュ!

接近戦での攻防は、どうやらバトルポイントの高いドクターペッパーが有利か!

が、突然コカコーラがバックダッシュ!

必殺技の魔閃光!

しかしドクターペッパーはそれを難なくかわし、空中ダッシュで間合いを詰める・・・・

 

とかなるかと思ったら、

ピクリとも動かないんですけど。

このゲーム、オートバトルじゃあなかったんですか?

 

「あっれ〜、おかしいな。

 昔オートで戦ってたような・…。」

 

スタートボタンのメニュー表示には

「オートバトル」の文字は見つかりません。

しょうがないので説明書を読むこと数分。

 

 

”↑+Bで武空術だ!”

 

 

どうやら俺は、

RPGカードバトルのゲームと間違えていたようです。

 

 

ああ!企画倒れかよ!

むがぁぁぁぁぁぁぁx!!!!

 

コントローラーを持った俺は

奇声を発しながらBボタンを連打!

画面には一方的に蹴りまくるトランクスの姿が!

 

そして…

 

 ドクペ大勝利!

やった!ドクペがコーラに勝ったぞ!

もう居候なんて呼ばせねえ!

 

俺が世界一だ!

 

そうだ!これを祝って記念撮影を撮ろう!

ドクペの勝利を祝おう!

はいちーず

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんだろう、この空虚な胸の感覚は・・・・・・(T-T)

 

 

 

おまけ宇宙一

さて、これでドクペの世界一は誰の目にも明らかにされたものの、

何故だかスッキリしない感じ。

 

で、折角だからこのドクペで普通のCPU戦もやりたいねってことで、

天下一武道会モードを選択。

 

第一試合はサイバイマン。

 

CPUキャラのほとんどは、デフォルト能力のキャラなので、

ほぼノーダメージでサイバイマンに蹴りだけで勝利!

 

続く16号も蹴りだけで勝利し、

あっというまに決勝戦。

 

何故か、決勝まで上り詰めたのが「餃子(チャオズ)」というのが解せないが、

それも蹴りだけで勝利し、

あっという間に優勝だ!

 

優勝!天さん言うなこの餃子野郎!!

 

と、ドクペの天下一の味に酔いしれていると、

エンディングではなくデモが流れ始めます。

 

「優勝したからと言って、いい気になるんじゃありませんよ。」

そう言って現れたのが

 

 

フリーザ様!

「ほっほっほ・・・・・・・

 私はフリーザ、全宇宙の支配者ですよ、

 ほっほっほ・・・・・・・・・・」

 

と、なんだか説明的過ぎる台詞でご登場なされまくり。

しかもいきなり最終形態に変身してバトル開始。

 

今まで蹴りだけで戦って来たドクペ・トランクスですが、

さすがに戦闘力が3倍もあると、うかつな事は出来ません。

 

「YAー!YAー!」

アメコミ風に掛け声をかけながら蹴りを放つ!

って、今までと同じだ!

 

しかし、フリーザの弾幕にあえなく削り殺されるドクペ。

ああ!蹴りだけじゃダメなのか!?

 

しばし考え、自分はあることに気づきます、

 

必殺技があるじゃん!

 

天下一武道会に再び殴り込み、フリーザに再戦。

「タァー!タァー!」

 

昭和漫画風に掛け声をかけながら、

必殺技を放ちまくるドクペ!

 

 ヤーッ!(ブンッ)

 

短けえ!

短けえよ、必殺技!

相手は弾撃って、コッチは剣かよ!

 

不満を足れつつ剣を当てにいきますが、上手く当たりません、

ダメか…ダメなのか!?

 

ジリ貧のまま、タイムアップで前半終了。

後半戦に賭けるしかなさそうです。

 

さて、このゲームのルールでは、

後半の始まる前に『アイテムカード』を一つだけ使うことが出来ます。

折角なので、ここで350ml缶のドクペのバーコードを入力してみましょう。

 

一体なにが出るのでしょう・・・・ドキドキです。

もしも、ドクペの神様がいるのなら、

ドクペに勝利をもたらすものを!

嗚呼!ドクペの神様!

かみちゃま〜

 

 

がおー

 

おお!神龍!

ドクペは神龍でした!

すげえぜドクペ!

ついに神の域に達したか!?

 

 

てことは・・・・

な・・・・何か願い事を叶えてくれるのですか!!?

 

じゃあ、ドクペのシェアを宇宙一にして下さい!

あと、ドクペの新商品を日本でも発売して下さい!

あと、ドクペマンとかのキャラクター展開もしますように!

お金がたまりますように!

 

え・・・・・、ダメ?

神龍の力を越えてるから無理?

 

あ〜・・・そう・・・・・

 

と、盛りあがってみたものの、

神龍の効果は「出来の悪いエリクサー」レベルなので、

あまり嬉しくなかったり。

 

 

 

と、そんなこんなで後半戦。

いよいよ敵の攻撃は強くなり、自分は防戦一方。

もうダメか!!?

と、ボタンをバチバチ叩いていたところ、

ある技が偶然にも完成。

 

 

その名もキックハメ!

 

なんと、

画面端でキックを連発する、すんげえ技なのだ!

 

オラァわくわくすっぞ〜!

 

 

そう言いながら画面端でキックを連発!

ハマってろや〜!!

 

で、

 

みぎゃあぁぁぁぁ〜!!

 

 

ついにドクペが宇宙を救いました!!

 

 

やった!

これで人類に平和が訪れたよ!

ありがとうドクペ!

さすがだよドクペ!

これで夏のシェアはNo1だ!

 

 

そうだ!記念撮影を撮ろう!

ドクペの勝利を祝おう!

はいちーず

 

 

 

 

 

 

あ、エンディングの後になんか出てきた。

 

 

おや・・・・・?

 

 

 

まだあるんですか・・・・・?


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