NO.15


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年越しガルゾ

 

20世紀も終り、21世紀に入ろうというころ、なぜかサワダから一通の手紙が・・・・・

 

『全てのテコンドー使いを倒したとて、本当のテッコン王(テコンドーの王さま)は名乗れない。

 何故なら、日本にはKARATEがあるからだ!』by空手健司

 

うぁ!マスタータイクックも倒したのに!?

 

と、何気なく一人でボケツッコミなどしてみたり。

今は無きNEOGEOの遺産、ファイトフィーバーが枕なんて、

コッチから言わないと誰もわかんないだろうけど。

 

ちなみに、こんな手紙が本当にきたら、サワダとは縁を切らねばなるまい。

 

さて、そんなテキトウなテキストは犬にでも食わすとして、

今年は何かやろう、やるのか?ホントに?

なんてあんまり誰も乗り気じゃあなかったけど、何気なく集まったよガルゾ。

それも秋葉に。

 

 

12がつ31にち、てんき くもり。

 

先輩の毒虫氏とか、呼んどいてあれだったけど、いきなり俺様遅刻。

わーっはっは、やあ、ごめんごめん。

などと、テキトウにとりつくろう。

 

『元よ、最近俺はセガサターンのゲームを探しているんだが、なかなか見つからないのだ。』

煙草ふかして遠い目線で言う台詞ではないが、毒虫氏は心底残念な様子。

 

よーし、まかせといてよ!とばかりに秋葉のいたるところのゲーム屋を回るも、

セガサターン、ほぼ全滅。

 

誰か!誰かSEGAサターンを絶滅種指定で保護対象に!

ついでにSEGAもユネスコなんかで保護しないと!!

 

そんな感じで店を周るも、もはや秋葉原の波にセガは飲まれてしまった様子。

残ってるのはカセットビジョンやマーク3ばかり。

 

 

衝撃の事実に打ちひしがれつつ、腹も減ったので、飯を食うことに。

そういえば、この時間あたりにサワダが合流するはず。メシはどうしよウ、どうしよう・・・・・

 

『安くてすぐ食えると言ったらここだろう!』

そういってツクモ本店となりの牛丼屋に入って行く毒虫氏。

ああ、よりによってこんな所に。秋葉原グルメですか?

しかも、サワダ無視だし。

 

 

『牛丼並一つ。』

 

なんのかんの言って、並牛丼が300円くらいで食えるので安い。

とかいってホクホクしてると、タイミング悪くサワダ到着。

 

牛丼食ってる向こうの、ウインドウごしにこちらを見て居ます。

ヤーイヤーイ。

 

 

『電話したんだから出てきなさい!』

外に出ると、相変わらず無茶なことを言っているサワダ。

目の前の牛丼を置いて行けるか!

 

そうこうしてるうちに、サワダの他にクロンボも到着して、だいたい勢ぞろい。

勢ぞろいは良いものの、後から来た二人は、『腹が減った。』の一点ばり。

そんなことならすわ急げとばかりに、秋葉おでん缶なぞを勧めるも、

二人は首を縦に振ってくれません。

 

 

んで、腹が減ったBOY二人は、フラフラとドネルサンドの方向へ。

中東からの来客者と思われる屋台のオヤジのうしろに、あのでかい肉がぐるぐるあぶってある。

そんなところに並ぶはらぺこBOYs。

 

ドネルサンドって、ケバブみたいに、でかい肉グルグル焼いたのを、はさむんだよな!たしか!

 

そう思って、後ろから眺めてると、店の親父は肉を薄く切り取り、鉄板で炒め始めた!!

はじめにあぶってあったのは何さ!!?

 

そう思う間もなく、ドネルサンドは完成。

俺が驚きを隠せないのを余所に、かぶりつく二人は実に満足そうだ。

まあ、何も言うまい。500円。

 

そんなドネルサンドかぶりつきツアーと化したここ、秋葉ドネルサンド前交差点。

信号に向かって上を向いてみれば、虎の穴なんていう垂れ幕が掛かったビルがあります。

 

ああ、あそこには確か昔、4階とか5階に、プラモやとかパーツやなんかがひしめいていたなあ。

ああ、なんで、6階同人、5階マンガ・アニメって看板が掛かってるんだろう。

1階以外が全て虎の穴に占領されて、

1階のソフマップに圧力をかけてるようにしか見えないよ。

 

あれ?この頬をつたう熱い水は一体・・・・!!?

 

なんて、秋葉原がどんどんそんな感じになって行くのを憂いてみたり。

そろそろこのビルも、虎の穴に占領されるんだろうなあ…・・

 

 

まわるとこはだいたい周って、遅くなってからゼリーなども到着。

その後、なぜかみんなでK-BOOKsの惨状などを見学しにいく。

 

リム   『ここ最近3ヶ月くらい、秋葉にきていないんだよなあ。なあ、アズモ。』

アズモ 『いや、俺は先週来たし。』

 

と、最近秋葉に来ていないと豪語していたリムなども、この現状には驚きだ。

アズモは俺らと集まる数日前に、ここでなにか大暴れしたような事をほのめかしていたが、

いったい何をしたのだアズモ!?

 

ちなみに、K−Booksの惨状とは、古本屋なのに古本コーナーが縮小してるの意。

マンガ好きの俺は、結構昔から愛用してたのになあ・・・・・ここ。

デビルマン5巻買占め〜、EDEN全部買占め〜とか。

 

数年前は、マンガコーナーから離れて、一般客から見えない場所に、

変なポスターやら、同人やらが置いてあった気がするんですが。

今じゃあ、入ってすぐのところにポスターがあって、なにかキャラグッズがあって、

ショーウインドーに10万円するテレカが置いてあって、同人は隣で新品まで売る用に拡張しています。

 

これが今の秋葉の現状だッ!(断言)

 

こんな所に、第2の東京タワーを建てる計画があるってウワサ、誰か知ってますか??

 

 

 

21世紀ガルゾ

 

さて、そんなことを憂いても、もうすぐ二十一世紀だってことで、

何気なく解散し、残ったもので飲みになる。

飲みと言えば和民。ガルゾ重宝の店。

『カズマ様に乾杯〜〜!!』

二十一世紀も後わずかと迫ったのに、やることは一緒である。

 

いい感じにほろ酔いになって店を出ると、そとは雨。

うちで年越しってことになり、歩いて我が家へ。

途中、コンビニに行き、ある事を思いつく。

 

『先輩、ビックリマンありますぜ!』

『うむ!今日は1箱買占めじゃ!それで箱のどの場所にどんなシールがあるか、

 ビックリマンのリストを作ってやろう!』

『それじゃあ、次からビックリマン買う時は、キラキラ当たり放題ですな!』

 

そんなバカな会話で、リムとゼリーがおおはしゃぎしているのを見て、

俺も一緒にはしゃいでみる。

 

『でも、ここのビックリマンの箱は、なぜかふたがないよ!?』

 

そうである、ビックリマン箱買いするんなら、

ふたがついてなきゃあ困るのだ。(理由は聞かないで欲しい)

そこで、店員に、ふたのついてるのを出してもらう作戦を決行。

さっそく後輩のゼリーに、いやなことは全てまかせます。

頑張れゼリー!店員はそこに居るぞ!

 

 

『すみません、従兄弟に送る正月のプレゼント用に、

 ビックリマン欲しいんですが』

 

 

 

ゼリー!それはバレバレだ!

俺らと一緒に居たら意味ないウソだそれ!

 

しかも、ふた付いてるの、そのコンビニにないし。

 

さて、もうこのコンビニには入れないかもなあ、って思うような思い出を残し、

他のコンビニを探すこと5軒

 

ねえ!ねえよビックリマン(ふた付き)!!!

 

始めは楽勝ムードだったのにこのありさまとは。

しょうがないので、最初に行った店で、しぶしぶ、ふた無しビックリマンを箱買い。

担当は、もちろんゼリー。

 

店の外から眺めていると、店の人が好意で、袋に箱から出して詰めてくれそうになったり、

それを必死で止めに入るゼリーなんていう姿がかいま見えたり。

 

よくやったぞゼリー。そこで箱から出されたら、計画が水の泡だ。

さて、家に帰ってコタツに入って温まる。

でも、目の前にビックリマンがあるこの現実!

 

『さっそく食べようぜー』

 

はやっ!

 

リムはがっつくように手を出しますが、しばし待たれい。この状況を記録しておかねば。

ってことで、写真を一枚。●写真●

やっぱバカだ。

 

さて、ビックリマン箱買い。

昔ビックリマンを集め、コロコロコミックでビックリマン少年団を見て育った我らにとって、

シールだけ取ってお菓子は捨てるなんてことは、即ち『悪即斬』であり、

当時俺は、お菓子だけもらって喜んでました。

 

 

そんな訳で、シール一枚出すたんびにビックリマン食わなきゃいけないルールを適用。

コタツを囲んで、そこはビックリマンだけが支配する弱肉強食の世界。

右回りにビックリマンを空けて行き、そして食う!

出てきたシールは場所と種類をチェック!!

 

淡々とその作業を繰り返す我ら。

一体なんのためにこんな作業をこなしているのか、

訳がわからなくなってきたり。

 

登山家が言う山なんて、そこにはないし。

 

半分ほど皆で平らげた時点で、休憩を誰からともなく言い出す始末。

 

『二十一世紀になったら食べよう。』

 

それってすぐジャン。

 

そんな感じで、年の暮れも暮れ。

フジテレビあたりのカウントダウンが失敗してるっぽいのを、チャンネルガチャガチャ回しつつ眺め、

再びビックリマン地獄へと挑戦。

最終的には、前のヤツが食べるのを、ビックリマン持って待ってる状態までハイスピードに完食。

そしてついにビックリマン箱表が完成!

見ろ!このバカなHTMLを!

>ビックリマン完全当たってくれ表>

 

これを見れば、実は全体的に見るとレアな悪魔も当てられます(きっと)。

ヘッドやキラキラ欲しいんなら、端っこ取ればキラキラのシールが君の手に!!

都市伝説だとばかり思っていた、右の端っこから3つ目ってのも、実は本当だった!!?

なんてことまでわかっちゃいます。この表。

あとで話したら、茨城では左から3つ目だった!とセンジュ談。

東京とはやっぱ違うのかなあ。

あなたのところではどうでしたか?(突然そっちに振ってみたり(^-^;

 

 

 

さて、年を無事越したガルゾ。

その後、DCでサワダにムリヤリ、ギルティギアXをクリアさせてみる。

このゲーム、キャラクターの設定やそのほかのデザインが、モロに秋葉系であり、

その手の人に大ウケってな格闘ゲームである。

でも、けっこう出来がいいのだ。

俺はポチョムキン(ザンギ系)しかいまだに使ってないけど。(^-^;

 

さて、これをサワダにやらせたのは何故かと言うと、

滅茶苦茶難しいので、それで苦しむサワダを見て楽しむ。

という2次的な遊びが出来るからである。

っていうか、それくらい難しいってことです。

中ボスの前に主人公キャラなんかが来たら最悪と言っていいでしょう。

 

って、出て来てるし。

 

「ウア"〜勝てねえ!!」

何回この言葉を吐いたか知らないが、マジで勝てねえよコイツ!!

『クソー!!この***がー!!』

もはや恨みに近くなってる状態です。

主人公のキャラボイスを製作者が入れたっていう逸話も聞いて、憎さ100倍です。

ちなみに、かわいさは無いです。

 

そんなことをやって、やっとラスボスへ。

 

以下同様に無茶なキャラ性能で圧倒されてたり。

 

 

その後、ゼリーの持って来たビデオ、『ベルリン忠臣蔵』なぞを見て就寝。

この映画の主人公は、『ワタシーハ、オオイシ=クラノスケダー』

と言いながら強盗を働いてる大石内蔵助(ガイジン)。

『大石』とニックネームを金庫にひたすら書いて去るナイスガイ。

ちなみに、外見は黒装束に変な仮面つけた怪傑ゾロです。

 

額に大石って書いてありますが。

 

そしてその大石さんが、刀を取られた悪人を探し、成敗しに行くのが本筋のストーリー。

もちろん、悪人の方も、ただやられるのを待ってるわけじゃあありません。

日本に詳しいボディーガードを雇ってそれに備えます・・・・が、

そのボディーガード、相手の名前を聞いてひるんでしまいます。

 

何故かって?それは大石が武士だから。

 

『武士ににらまれたら絶対に逃げられマセーン』

どんな職業だ?武士。

 

『でも、これを逃れるには一つの方法が・・・・・・・』

 

もしや…!!?

 

『ニンジャーを・・・・・』

 

ああー(T-T)

 

そんなどうでもいいモノを見ていたら、何時の間にか日の出を見逃していたのさ。

 

 


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