NO.17


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香港その2

 

2日目の夜

さあ、明日は電脳街に行こうかのう。

そんなこと考えながらホテルへと戻りると、

目の前には厳格な顔の老紳士が!!

 

 

 

渋ッ!!!!!

 

かなり渋いぞ!特に腕組んでるとことか。

 

ホテルのロビーに、こんな腕組んだポートレートが飾ってあり、

我々の帰りを微妙な雰囲気で称えてくれます。

でも、この人は誰??

 

A :たぶんボーイスカウトの創始者。

 

まあ、それはそれで良いとして、この1×2Mくらいの肖像画は、

ホテル前を通過した人々にも、ウインドウごしに同じ眼差しを向け続けています。

 

 

いかつい肖像画を通りすぎ、

フロントで、今日の部屋のことについて拙い英語でやり取りする。

 

今朝がた、ジョンソンに確認を取ったところでは、

前日の実に狭い部屋では無く、今日の夜からは広い部屋にしてくれるそう。

 

『出かけてる間に荷物ナド、新しい部屋にモッテ行っちゃうノデ、

 出発前には荷物をまとめて一箇所に置いておいてクダサーイ。』

 

と、ちゃんとした対応なので感心し、

荷物を運んで暮れるボーイには、「チップをはずんどくか。」

とか思って枕もとにチップなどを置いておいた。

 

が、

 

ジョンソンはあくまでジョンソンでした。

なんと荷物がそのまま部屋に。

 

ってか、持ってってないじゃん。(T-T)

 

 

フロントの言うには

『ん?部屋のチェンジ??ああ、聞いてるさ。

 鍵を渡すからさっさと部屋を代えな。

 部屋を代えたら鍵はフロントにすぐ持ってくるんだぜBOY!(かなり意訳)』

 

ガッデム!

 

朝方、あわてて荷物をまとめてた俺らっていったい…・・。(T-T)

ってか、俺の脳裏から『チップ』という概念は、今この香港で無くなりました。

 

荷物を持って、テクテク歩き、新しい部屋に到着。

さあ、ここが俺達の新しいまったり空間だ!

勢い込んでドアを開けると、目の前には2人部屋が・・・。

 

 

やられた!!

 

俺達って3人だよな!?

 

 

なんか、3つ目のベッドとして、

申し訳程度にひと回り小さくて安そうなヤツが置いてあるんですが、

これについて誰もフォローしてくれないのが香港なのですね。

 

そんなナイーブな精神状態に陥った次の瞬間には、

血で血を洗うベッド争奪戦になるのが我等ガルゾ。

そしてあえなくセンジュが追い出されます。

良く見ると、彼の手に入れたベッドは

先日寝た2段ベッドの上の部分だということが判明。

 

 

んで、これではセンジュが可愛そうだということで、軍人や俺と交代で寝る協定を結び、

ひと段落ついたところで前の部屋のキーを返しにいきます。

香港のホテルが皆そうなのか分かりませんが、このホテル、キーがプラスティックで出来てます。

 

 

『部屋の交換出来ましたよー。ベッド小さいけど』

そう言ってフロントでキーを渡す俺。

 

フロント: 『そうですかー、みんなOKですね!』

俺   : 『OKOK!』

フロント: 『OKOK!!』

俺   : 『OKOK!!!!』

 

フロント: バキ!!

 

      ゲー!!』 ←俺

 

部屋のキー握り潰しやがった。

これは何かの意思表示でしょうか。

 

『これ以上文句言うとこうだ!』ってことか!!?

 

文句言ったら、きっとワイヤーアクションで飛んでくるんでしょう(偏見)。

 

 

3日目朝

『うう〜・・・さ・・・・寒い!寒いぞ!!

 なんだこの寒さは!?』

 

何故か寒さで目が覚める俺。

今日の最高気温は、予報では20度近かったはずでは・・・・・・

そう思って辺りをキョロキョロ見回すこと数回。

 

ムム!!確実に夜、切っったはずの冷房が動いている!!!!!

 

スイッチは切るに入っているのだが、無視してクーラーがガウンガウン動いている!

ああ!ガンガン部屋がCOOLになっていくこの状態ってば一体!?

推測するに、ホテル側がムリヤリクーラーつけてるようだ。

 

そういえば、旅行前に『香港はクーラーつけまくって寒いから気をつけろ!!』

ってなことは調べていたが、まさかここまでとは!

 

 

どうやら、この寒さは廊下側から主に来るようであり、

エレベーター近くではペンギンが歩いていた。

 

香港は、冷房かけまくるとリッチな気分ですか?

 

思わずそんな疑問が浮かびます。

でも、冷房に掛ける金が有るならベッド買ってくれ。

 

 

 

電脳街

香港と言えば電脳街!!

一般の方などは、

『香港?食い物と買い物して回るところじゃないの??』

などと思っているかもしれませんが、

ノン!ノン!ノン!(えせフランス人風に)。

 

このページを訪れている方々なら、香港と言えば電脳街!

そう思っているに違いありません。(断言)

 

そんな訳で、我々は朝食を食って早々、

香港におけるアキバ、通称『オタクビル』に乗り込む算段を立てました。

そのビルの名は信和中心(シノセンター)。

昨日歩いたネイザンロードの繁華街を、ひと駅ほど北上したところにそのビルはあります。

 

シノセンターまでは地下鉄を使えばすぐなのですが、そこはガルゾ、

歩いて行くことに誰も疑問を呈しません。

 

 

そんな訳で、意気揚揚と歩き出しますが、

横を見るとセンジュは荷物を何も持って来ておりません。

どうしたんだセンジュ!!?

いつもアキバに行く時は意味も無くリュック持って来てるのに!

 

と、そう言えば彼はカバン一つで香港を訪れた向う見ず剛の者、

持って行けるカバンが無いのですね。

 

『そのとおりだよ元!さっそくだが、俺はここでカバンを買って行くよ!』

 

そこは「ワゴンセール20$」とか中国語で書かれた怪しいカバン屋。

あからさまに石油製品な『皮製のバッグ』などが置いてあるあたりが、かなりイケてます!

んで、そこでテキトウなバッグは無いか探すんだが・・・・

 

って、軍人やコロスケなんかは我関せずって感じで他の商品見てやがる。

ここではさっさとカバンを値切ってシノセンターに行くんだ!(俺の論理)。

 

まあ、そんな感じで、残り一つだから安くしとくよって言うカバンを、

『ディスカウント プリーズ』だけで押し切って購入。

たぶん、お互い何言ってんだかわかんなかったと思う。

 

てくてく歩いてシノセンター。

細かい買い物が多そうなので、100$札をコンビニでコーラ買って小銭に替えるなど、

セコイことをしながら到着しましたシノセンター。

 

ん?でも、なんだか活気が無いぞ??

朝10時だからか??

 

とりあえず、ビルのF1に通じるエスカレーターは動いているものの、

シャッターが下りている店ばかりが続いております。

こ・・・これはどういうことだ!!?

定休日か!?

 

そんな何処にも書いてない情報が頭をよぎります。

しょうがないので、このビルは後で来ることにし、近くの電脳ビル・星際都市へ。

入り口の前に上に通じるエスカレーターがあり、

その前には案内人らしきヒゲオヤジが椅子に座っている。

 ヒゲオヤジに睨まれつつエスカレーターを上って行くが、

残念ながらここもシャッターが下りた店ばかり。

 

どう言うことだ!?

 

 

焦った俺は、入り口でボーっとしてるオヤジに、

つたない英語でたずねてみる。

 

『What time ・・・あ〜・・・ these store open?』

『差文烏宇損、部位恩簿居ヱ穂居野位上!!』

 

なぜ広東語で返すオヤジ!!?

 

そんなに俺の発音が広東語っぽかったのか??・・・・・・・(T-T)。

 

近くの旺角電脳中心にも行ってみるが、ここはなんだかイマイチっぽいので割愛…・。

 

ああ!!香港に来たのに電脳街に入れないとはどういうことだ!

これじゃあクリープの入ってないコーヒーと同じだ!!(古ッ!!)

 

 

大通りで猛っていると、近くの看板に一皿7$とか書いてあったので、

シノセンター横の飲茶屋さんへ思わず入ってしまう。

 

『くそう!食ってやる!』

 

なんだかわけわかんない展開だが、とりあえず食う事にする。

店に入ると、広いホールに丸テーブルがいっぱい。

テキトウに店員に案内され、

平穏な日常を送っている家族連れあたりと相席になる。

ちなみに、俺はこんな雰囲気の相席は結構好きだ。

相手はどう思ってるか知らないけど・・・(^-^;

 

さて、席に就き、飲茶の注文をしようとするが、

店員はメニューを持って来てくれません。

そして、目の前で英語のようなモノをしゃべっています。

 

『はて?なんでこの人は、

 よく分からない英語っぽいことをしゃべっているのだろう??』

 

そう思って『ワカンナイヨウ!』という意思表示を

ジェスチャー付き(片をすくめる)演じて居ると、

店員は諦めたのか、伝票を置いてあっちへ行ってしまいます。

 

って、ちょっと待て。

 

俺達は、ここでどうやって飯を食えばよいのだ。

この伝票になにか書けと??アンキモひとつとか。

 

しょうがないので、クロンボらと協議。

『ムウ!ここはどうやって注文をするのだ!?』

『店員はテキトウなとこ歩いてるしなあ。どうなんだ?』

『しょうがない、とりあえず周りの人達を観察してみよう。』

 

と、ここに来て人間観察日記in香港な雰囲気を呈してきます。

 

『ム!店員がガラガラとワゴンを運んでいるぞ!』

『蒸し物みたいの運んでるな』

『あ、オヤジがなにやら蒸し器ごと貰ったぞ!!』

 

周りをキョロキョロと伺い、指差して騒ぎまくる俺ら。

端からみたら、わけ分からない言葉で騒ぎまくる不審人物である。

相席になった平穏な家族に合掌。

 

 

ワイワイ騒いだおかげで、注文の仕方がわかった我々。

どうやらワゴンで通りかかった店員を捕まえて、品物をもらって来る方式らしい。

んで、レシートにはんこを貰う。

 

『よし!方式はわかった!さっそく取って来るのだ!』

と、通路側に陣取っていた軍人にメニューの全てを任せ、お茶をすすって待ってみる。

話は変わるが、香港のお茶は何故か、ホントに美味しい。

初日の朝、騙されたように行った海の家の朝粥店でさえ、

『お茶だけは美味しい!』と、

一緒に騙されたツアー客と意気統合したくらいである。

お土産で買ってきた鉄観音茶は大ヒットであった。

 

そんな思い出にふけっていると、軍人は次々と飲茶を持って来てくれていた。

 

クリームまんに肉まん・・・・・・

蒸しパンにギョウザ・・・・・・

 

ん?なんか甘いモノが多いんですが!?

 

どうやら軍人、パッと見てうまそうなのを取っているようです。

しかも、隣に居るクロンボ共々気付いてないっぽい・・・(^-^;

 

『甘ッ!!』

 

クリームまんにかぶりついてから気付く二人。

気付くのが遅すぎだ。

しかもこのクリームマン、

中にピーナッツバターが入ってやがる!!

コレはたぶん、和洋折衷ならぬ、中洋折衷なのだろう。

たぶん違うけど。

 

 

さて、美味しいところを頂いたところで、再び香港電脳の旅へ。

シノセンターに行ってみると、なんと!

ちゃんとシャッターが開いてるじゃあないですか!

見たところ、昼を過ぎたあたりから、続々と店が開き始めたようだ。

 

足早にCDなどがならんでいる店に突入すると、

店員が店番しながら弁当食ってます。

 

どうやら、香港の人々は、腹が減っては戦が(以下略)らしい。

っていうか、

せめて金受け取る時くらいは、弁当持っている手を離せ。

 

教訓: 電脳街を周る際には、昼時を少し過ぎたあたりから周りましょう。

 

昼時になったら、飯食いにシャッター閉める店とかもあるんで。

さっきまで入っていた店が、ちょっと周ってきたら閉まっていた、なんてことも有りましたさ(T-T)

 

と、軽いカルチャーギャップ(少し違う)をうけ、

シノセンターが動き始めたのをいいことに、ビルを片端から周りまくる我ら。

どうやら、この香港1のオタクビルは、アニメ関係一般、アイドル(主に日本の)、

そしてアジア的にHなもの(っていうかエロ)で構成されている。

 

 

香港電脳街と言うと、

『コピーの嵐!とりあえずコピー!!出来ないモノは代用品で!』

ってイメージを受けるに違いない (そうだよね??)。

 

例えば、変な形したゲーム機とか、アキバので店で怪しいオッチャンが売ってるような『XXXin1』

っていう、あからさまに違法なゲームソフトとか、そんなモノを思い出す人がいるかも。

でも、現在は御上の圧力なのかなんなのか、

ゲーム関係のコピーモノはPCゲームと、PC用のゴニョゴニョ・・・・ってのを時たま見かけるくらい。

それは、シノセンター周辺だけでなく、他の電脳街を周った所でも、そんな感じであった。

どちらかと言えば、他の電脳街(電脳中心)はPCのパーツ屋になっている感じである。

それとも、情報収集不足で、実は他の場所に移動している、という可能性もあるんだけどね・・・・・・。

 

それを探す事は俺には無茶でしたけれども。

 

さて、ここで言ってもどうしようもないことを、やはり書いてもしょうがないので、

シノセンターに話を戻します。

このビルで扱っているのは主にアニメのVCD。

それらはもちろんコピー商品。

 

ってか、コピー品どころか、

勝手に、出ていないVCDを作っているので、

あえて言えばオリジナルである。

 

いや、やっぱりコピーだわ。

 

ただ、それが日本のOVAとそれほど時間差がないことに恐れ入る。

日本で2月25日に発売していた『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の第2巻が、

28日にはもうVCDになっているのである。

当日は、店頭で『ニイサン!タマギレヨー!』って叫んでいるシーンが

何度も流れていたり。

 

でも、改めて確認すると、これってば脅威的な早さだよなあ。

 

この早さから想像すると、

 

日本でOVA発売→すぐさま買いに行く日本在住香港人

→PCへキャプチャー

→データを圧縮し、ADSLなどで高速アップロード

→香港では大容量回線で高速ダウンロード!!

→さっそく編集してVCDに!

 

この行程を考えるに、思わず香港IT革命とか言う単語を作ってしまいそうだ。

 

 

さて、そんな想像はホントにどうでもよく、

ここシノセンターでは目の前のブツと、その値段だけがモノを言う世界。

とりあえず、VCDを見て周るが、大体1枚にビデオ1本分くらい入って10〜20$。

日本円にして150〜300円。

 

って、安っ!!

破格と言うか、捨て値に近いです。

 

日本でやってるテキトウな連ドラをそのままビデオ撮りしたヤツと、

アニメ映画をビデオ販売>VCD化したヤツが同じ値段です。

たぶん、香港では中に何が入ってるかなんてのは関係が無いんでしょう。

 

CD一枚10$。

 

なんかちょっと悲しい気分なのは俺だけだろうか・・・?

 

 

 

極めろ!信和中心!

なにやら怪しい魅力でいっぱいのシノセンター。

 

時々、狭い通路でオヤジ達がCDRをせっせと袋詰めしてたりするんですが、

それはあえて見なかったことにしましょう。

『今朝出来ました。できたてホヤホヤです!』

ってな感じのCDRが山と積まれてても突っ込まないように。

 

そんなことが日常茶飯事なこのビル。

ガンダマーなコロスケと、テレ東が大好きなセンジュは、

正に宝の山を見つけたかのようにおおはしゃぎ。

 

『とりあえず全部見て、欲しいのを一番安いところで買う!!』

 

ゲー、全部見るんですか。

 

なんか、『一口づつ食べてからメニュー決める!』

    って言ってる子供みたいです。

 

 

とりあえず全部というので、

彼らの後からついていって一緒にCDを物色する。

横では、客のことなど別に気にもせず、麻雀ゲーに夢中な店員が店番。

よく見ると、どこに行っても店員は同じ麻雀ゲーをしていた。

「香港明星麻雀」みたいな名前だったかなあ?

たぶん、香港の有名人を選んでプレー出来るんだろう。

 

さすがは、麻雀発祥の地。映画俳優が『ロン』とか叫んでます。

 

 

そんなことを考え周っていると、センジュが妙なことを言いだした。

『買うものが多すぎるよ!』

 

『ん〜、そんなに一杯買うのか〜?

 ってか、君は今朝、新しいカバンを買わなかったかね??』

『そんなじゃないんだ、○ちゃんの出てるCDを全部集め様とすると、

 一気にすごいことになりそうなんだ!』

 

 

センジュが好きな某声優の出てるアニメを、とりあえずたくさん買おうと言う魂胆らしいが、

話を聞くと、既にTVシリーズにして4クール分以上!!

 

正気かセンジュ!?

いや、それより、買って帰って全部見るつもりか・・・・・・・??

 

 

 

そんな感じでシノセンターを周っていると、ある傾向に気付きます。

それぞれの店で売ってるCDが、結構かぶってるんですね。

他の店から買って来てコピーしてるからでしょうか?

 

なんか俺の頭のなかで、

『コーヒーに入れた砂糖が、

 かき混ぜないでも均一に溶けて行くイメージ』が・・・。

 

 

さてそうなると、他店との差別化を図る決定的な違いは、値段とパッケージ。

パッケージは、DVDと同じようなプラスティックの箱から、

ただの白い箱に紙を入れたモノまで様々。

 

ってか、後者のは無しだろ・・・・・・・・・・・。

 

 

 

信和中心etc

さて、ここでちょっとVCDの話を離れ、

香港的アキバ文化の紹介。

 

<マンガ>

まずマンガ。

とある昔、日本でドラゴンボールが大人気な時代とかには、

もちろん香港でも大人気だったらしい。

日本のジャンプの発売日には、それを日本で速攻で買いつけ、

速攻で香港に航空郵便>香港のバイト兄ちゃんが速攻で翻訳

ドラゴンボールだけコピー本として速攻で販売。

 

なんていう、滅茶苦茶な連携プレーがあったらしいのですが、

最近はちゃんと契約結んでマンガは販売されてるみたい。

でも、そのためか、日本とそれほど変わらない値段なので、

VCDが1枚150円とか言うこの世界では、やっぱり高く感じてしまいます。

これは明らかな価格破壊です。(違う)

 

ちなみに、あっちでは過度の暴力表現は制限が入るらしく、

よく鼻が折れるマンガ・グラップラー刃牙は18禁。

同様に、ハンター×ハンターも、暴力表現なので18禁です。

 

 

<アイドルの話。>

香港にも、もちろん男性アイドル、女性アイドルがいるんですが、

日本のアイドルファンも多いのかも。

なんか、表紙にグラビアとか付いてるヤンマガとかが、

1000円くらいで売ってる店とかあって、なんか泣けて来たりします。

そんな店がある中、センジュがこれまた推しているアイドルの、

トレカコンプなんていうディープなものを発見。

さっそく値段を聞こうと店に入るのですが、中では店のおじチャンとオバちゃン、

それに茶飲み仲間までが大集合の様子。

あの・・・・・客が入るスペースがないんですが。

 

が、そんなことも言ってられず、狭いスペースに入り込み、

さっそく値段の交渉。

通じてるのかいないのか分からない英語を操りつつ、

 

ひたすら筆談。

 

香港$とアイドルの名前で、

どんどん埋まっていく俺のメモ帳。

 

旅の日記がてらつけていた俺のメモ帳に、この1ページを発見して、

なんだか切なくなってしまいました。

 

 

 

<謎の単語、3級・4級。>

ここ信和中心(シノセンター)の最上階に「それ」はあった。

それをここ香港では、皆が「男の都」と呼ぶ・・・。

っていうのはウソですが、ぶっちゃけた話、エロCDばかりの階があります。

聞いた話だと、香港では1〜3級までのレベル設定(日本だと15禁〜18禁くらいなのかなあ????)

があるみたい。

 

んで、気の効いた香港の方々が、『それよりスゲエ!』って意味で、

4級って言うレベルを勝手につけて売ってるみたいです。

 

日本酒でも、特級とか勝手に付けて売り出したのと同じようなことですね。

 

 

でも、「せっかく香港に来たのに、そんなモノをわざわざ買って行くって言うのもどうなんだろう??」

とか思ってしまうんですが。

 

と、そう思ってる矢先に、クロンボ行方不明。

 

『ゲー、携帯もPHSも持ってねえのに消えるなんて!!

 この生き馬の目を抜く香港という地で、

 彼は一人で生きていけるのか!!?』

 

でもまあ、頑張って生きろよクロンボ!!

 

と、言ってる事と反対に半ばほったらかしでいたところ、

ピンク色と肌色のCDがいっぱい置いてあるお店でアッサリ発見。

 

『友人のイヤガラセ土産にピッタリだ!』

そう言って最上級4級品を探しまわっていたようである。

 

だからって、俺らの前から姿を消すな。

 

それ以来、彼のことは

旅の間中、『4級のクロ』とか言いたい放題だったんだけどね。

 

 

 

兵どもが夢のあと

信和中心(シノセンター)をあらかた周りつくし、

欲しいモノを買ってそろそろ出て行こうか、と言う段になる。

 

DVDなんてモノを持っているコロスケなどは、

『ぷっふー!DVDなら字幕なんか消せるから、

 日本でアニメDVD買うのと同じなんだゼー(未確認)』

なんてことを抜かしています。

 

ええ、俺は持ってませんさDVD。

 

それどころか、『デジタル端子のあるTVってナンデスカ??』

と、カタコトの日本語で

香港の方々に聞いて回ってしまうくらいDVDには縁がない。

 

しかし実のところ、VCDと同じくらいの割合で、DVDが出まわっている様子なのだ。

まあ、DVD持って無い俺は結局CD買う事にしたんだけど、

字幕が消せるって点で、DVDの方がこれからは良いのかもしれないなあ。

 

でも・・・でもっ!

CDの方が、メディアが安いから滅茶苦茶な値段になるんだコノヤロー!

 

思わずそう叫び、ミスター味っ子12枚セットを購入。

もちろん、香港の方が見やすいように、広東語の字幕付き!

  

訳:うまいぞ−!

 

 

 

 

 

 グ〜〜ッド!!

 

 

なんか、字幕は字幕付きで、味があって面白いです。

美味いぞってこう書くんだね。

 

そう思って、日本に帰ったときに味っ子CDを見てたら、

12枚中6枚見れませんでした。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

半分見れてねえ!!?

 

 

 

 

香港その2<終り>

 

次回予告

 朝から雑貨街を巡る我々に謎の刺客が・・・・・・・。

 そして、高級料理店で繰り広げられた『ガルゾ最終回計画』とは!!?

 次回『魔のエスカレーター』をお楽しみに!!

 

 


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