ドラゴン太極拳(中編)

 

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ドラゴン太極拳、中編、ついに始動!!

え?中編だって?

ハイ、そういうことです。では、前回の続きをごらんください。

 

 

これまでのあらすじ

『厄介な事には関わるな』が合言葉の来平(ライペイ)武館。

 真昼間に金魔王、銀魔王の部下にちょっかいを出したからさあ大変!!

 館長・師範、ついでにこのゴタゴタの原因のジジイも頭突きで殺されてしまった!

 残された3人の弟子は、館長たちと、ついでにジジイの復讐に立ち上がるのだった・・・・。』

前編読んでない人はコッチね。

 

主な登場人物

岳明刀(がく・みんとう):3人弟子の一人、時期館長の座を狙い、見事それを手中に収める。

李少君(り・しょうくん):3人弟子の一人、あまり役にたたない。

花如剣(か・にょうけん):修行禁止3年食らった人。熱血漢だがやっぱりよくわからない。

白黒小鬼(しろくろしょうき):いつも二人で行動。でも、来平武館のヤツらよりは圧倒的に強い。

金魔王(きんまおう)

   金銀山に住む魔王の一人、トンファーを使うが、なぜか刃が飛び出たりするしように改造してある。

銀魔王(ぎんまおう)

   金銀山の親玉。太極拳を極めているので全ての技が効かない。

   悪の親玉みたいに言われてるが、劇中での彼らは悪行はしておらず、むしろ紳士然としてる。

   どっちかっていうと、彼らがこの映画の主人公。

 

 

ドラゴン太極拳・中編

復讐その@《岳明刀の場合》

お茶も飲まずに無き館長に言いつけられた座禅1ヶ月を終え、岳明刀はさっそく修行に入ります。

♪じゃんかじゃんかじゃんかじゃんか♪ちゃーららーちゃららー♪

威勢のいいBGMにノリながら剣を振り回す岳明刀。

『ヒャー!エヒャーチョォワァー!』

どういうわけか、両手に剣を持って竹を切り裂きまくってます。

修行と言うよりは端から見て発狂してるとしか思えません。

こんな人に刃物を持たせちゃいけません。危ないですから。

 

さて、そんな発狂人・岳さんは、地面に刺した剣に向かって

飛びこんでは転がり、転がっては飛びこむ練習を延々と行い始めます。

真剣な顔→をして一体何転がりまくってんだ!!?

もはやナンだかわからない人になってしまったので温かい目で見守っていると、

バク転で飛び越えつつ、刺した剣をつかみ、飛びかかる技をついに完成した模様。

「とあー!」

あっという間に技が完成したようだが、コレに気を良くした岳明刀、

早速金魔王に挑戦状を叩き付けに行きます。

結構単純なヤツです。

 

VS金魔王!

さて、気を大きくして挑戦状を叩きつけに行くと、温かく迎えてくれる金魔王。

「いいどきょうじゃねえか、なるべく苦しまんように片付けてやろう・・・・・」

 いきなり乗りこんできた変なヤツの挑戦をちゃんと受けて立ってくれます。

やっぱりです。

『金魔王!お前は苦しんで死ぬのだ!!』

 岳明刀は相変わらずいつもの調子で、かみ合わない会話の後、戦闘開始!

 

そうそう、戦闘開始直前、岳明刀が地面に刀刺してます。

コレをどう使うのか、楽しみですね(解説者風)。

 

 

「ちょわー!!」

カキンカキン!

 

刀とトンファーのアツイ闘い!

でも、やっぱりトンファーの使い方がです。

で、案の定、岳明刀はギミックトンファーの二段変身であっさりと刀を折られます。

あまりにもあっさり折られるんで、わざとかとか思えないんですが、そんなことはお構いなく、

金魔王は変なトンファーで襲いかかります。

そこで岳明刀、先ほど地面に刺した剣めがけジャンプ。

すかさずそれを取り、

「ちょあー!!」

と、金魔王に飛びかかります。

どうやら、竹林で奇声上げたり、ゴロゴロ転がっていたのは

不意打ちの特訓だったらしい。

恐るべし!来平武館!!

 

 

でも、一撃刀を折られるんだけどね。

 

まあ、刀を折られることを前提にしてる時点で負けてるようなモンですが。

武道家だったら折られないように修行するもんだし。

 

と、そんな感じで、もはや岳明刀はボロボロ、しかも素手。

そこへトンファーとは呼べない獲物を手にした銀魔王が、ジェイソン風に迫ります。

もはや後は無く、これまでかと思ったその時!

 

『エイッ!!』

岳明刀は小麦粉を投げつけて、屋根の上に消えて行きました。

これを人は『目潰し』と言います。

きっと、『こんなこともあろうかと』持ってきてたんでしょうね。

でも、こんなやつに道場任せてよかったんでしょうか。

これはもはや、武道家とか、そういったことで語ってよいのかさえ思えてくるんですが。

 

で、残された金魔王、『目がー目がー(by某宮崎映画)って言いながら右往左往。

「たすけてー」

はっきり言って、めっちゃかっこわるいですが、それもコレもみんな岳明刀のせい。

だってこれ、不意打ちですもん。

小麦粉投げて攻撃してこなかったのはちょっとした救いでしょうか。

って、そんなのは話にならないけど。

たぶん彼らの主義は、『勝つためならどんな手でも使え!!』

とか言うはずです。いや、きっとそうです。

 

 

道場に帰り、岳明刀は一人考える。

『やっべー…、このままだと、金魔王から仕返しが・・・・』

そう考えて、彼は「ほとぼりが冷めるまで神霊山に修行に行くんだー!」

と、駄々をこね始めます。修行が足りないという名目をたてて。(一部妄想)

で、道場は残った者に任せ、さっさと出て行こうとしたところ、

門の前に白黒小鬼が!

タイミングバッチリです。

 

 

『岳明刀!命を貰いに来たぜ・・・・・・

       と、言いたいとこだが、

       金魔王様もこっちに来て謝れば、命だけは助けてくれるとさ』

ああ!なんて心が広いんだ、金魔王!

罪を憎んで人を憎まずとは、まさにこのこと!!

←こんなになったのに。彼はやっぱり漢です。

 

それに対し、当の岳明刀は、

『1年後にこっちから出向いてやる!!』 (訳:今すぐは絶対にイヤ!)

などと、全然話にならないことを抜かしているので、

『来ないんなら今すぐ殺してやる!!!

と、言われほうだいの頭の悪い会話が延々と続きそうになります。

 

そこへ、無鉄砲キャラ・花如剣が、話に割って入って来ました。

『貴様らー、用があるんならこっちに来いー!』

事を荒立てるだけで一向に収まりがつきません。コイツ。

 周りから、「お前、謹慎3年じゃん!」「戦っちゃいかんわー!」

「そもそも、お前じゃあ勝てない。」

なんてことを口々に言われますが、(最後のはウソ)、

『大丈夫、考えがあります』

と、自分一人でことを収めようとします。あまりにも強引です。

 

『早く入って来い!!』

あいかわらず二人を挑発する花如剣。どうやってこの場を乗り切ろうというのでしょうか??

『よーし、そっちがその気なら暴れてやるぜ!!』

そう言って門に入ってみると・・・・・!!!!

 

 

 

 

『かかったな!!』

   グイッ!

    

ドサッ!!

ギャーー!なんだこれ!!

 

今だ!!

トアァァァァ〜〜〜〜!!

 

き・・・・きったねええぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!

 

このあと、が被せられて動けない彼らに対し、みんなで槍を突き立てたり、

鎖で動けない所にみんなで襲いかかったり、

トラップにかかって身動きできないところにみんなで攻撃して、みごと白黒小鬼を粉砕!

この道場では、きっと兵法とかを教えてるんでしょう。

数の多い方の勝ち!あと、トラップ。

これで館長たちの無念が晴らせるってもんです。

 

 

そんでもって・・・

『なにい!!白黒小鬼がやられたぁ!!』

ヒーローものの幹部みたいに驚く金銀魔王。

でも、あんな風(↑)に殺されたとは露とも思うまい。

ここにきて、金銀魔王から『来平武館皆殺し宣言』が出されます。

今まではどうでもいい存在だったんですね。まあ、そんなもんだったけどさ。

 

 

さて、一方当の武館では、予想どうり岳明刀を筆頭に蜘蛛の子を散らすような大慌て。

『白黒小鬼を倒した今、魔王達の報復があるのは間違い無い!

 我々は七星山にこもることとする!』

と、カッコ良く夜逃げを宣言。

リュックサックを背負って、山奥の洞窟へ道場を移動します。

ちなみに、『こんなんに付いていけんわ・・・・』と、師範代が一人逃げました・・・・・・・・

 

 

 

場所は変わって夜逃げ先、また一人考え込む岳明刀。

『金魔王、銀魔王…彼らと戦うには、頭を使うことが必要だ・・・・』

彼らに勝つにはどうすれば・・・・・・

考え込んで1年。

再び彼は、金魔王に挑戦状を叩きつけます。

金魔王の方も、いいかげん、つきあうのに嫌気がさしているんじゃないかと思いますが、

そこは大物、堂々と挑戦を受けてくれます。

 

岳明刀は前回同様、地面に剣を刺してから勝負。

相変わらず小ざかしいヤツです。

 

 

「カキーン!カキーン!」

 

と、再びトンファーと刀の異種格闘技戦(特にトンファー)が行われるんですが、

その内容も、1年前と同じです。

前回同様刀を折られ、岳明刀は再びピンチになります。

どうする!!?岳明刀!

彼は、また前回同様、後ろに刺してある剣を取り、同様に金魔王に飛びかかります。

「ちょあー!」

ああ!それじゃあ去年と同じだよ岳明刀!前回も刀が折られたジャン!

ほら、去年と同じようにトンファー二段変身で刀をはさまれちゃったよ!!

そう思うチビっ子達のハラハラ感をよそに、今回は刀が折られません。

同じ技を受けたのに!何故!!?

 

 

 

A: 刀にを塗っていたから。

 

 

岳明刀は、刀にはめてある金尾部分をトンファーに挟み込み、

驚く金魔王を一突き!!

『こ・・・こしゃくな…・・』

金魔王,納得いかないような顔で絶句しながら倒れて行きます。

俺も納得いきません。

 

頭を使わなきゃ!って言って、1年考えた末が

『そうだ、剣に油を塗ろう!』ってのはあんまりだと思う。

たら〜り。

これでいいのか来平武館!

 

兎にも角にも、金魔王を倒した岳明刀と、その一行。

金魔王を倒したという事は、次には銀魔王が控えてるって事だ!!

今回、銀魔王が全然出てないのに今気付いたよ。

ってことで、中編はこれにて終了。絶対次でおわらすから〜。

イヤ、絶対次です、ハイ。今度こそ・・・・・・(^-^;

 

 


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