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魔都新宿で 
ダリって来た!
(99/07/19)

 

ダリである。

ダリの展覧会が、この8月のおわりまで、新宿でやっている。

 

ダリ?だれそれ?

なーんて言ってる人が8割だと思うので、ここで説明しておこう。

 

こんなヒト。

 

近代絵画、シュールレアリストの代表的な人物の一人で…

…ってな話はこの際関係ないとして、

彼は俺の心の師匠なので、

近くでやってるなら行かなきゃイカンではないか!

ってことで早速新宿へ。

わあっはっは!ダリ展はどこかのー!

って感じで、新宿松坂屋へ。

 

 

 

 

やってません。

 

どこですか?ダリ展は。

そう言えば、新宿でやってるとしか情報を持ってませんでした。

近くの紀伊国屋で情報収集。

目指すは三越です。

 

真夏の様に照り付ける太陽。

何と天気のイイ日でしょう。気温は32度。

「やってらんねー!」

あまりに暑いので、愚痴をこぼしつつ、三越に到着。

 

三越南館、閉館。

閉館セールで、おばさんがた大にぎわいです。

って、狭い所で固まるな!!

 

そんなおばさんがたの間を分け入って行くと、7階でやっと到着。

ちなみに、学生は900円である。

 

中に入り、入り口近くにおいてあるのが、

ダリの『パンかご』の絵である。

パンと、パンかごが書いてあるなんの変哲のない絵であるが、

その描き込みがスゴイのである。

細かすぎ。

 

実際、虫眼鏡見ながら描いたって言う話もある。

この、ダリと言う作者、こんな感じで変質的にこだわりを持ったり、

シュールレアリスムといった、いわゆる変な絵を描いたりする人だ。

俺はそんな変な絵が大好きである。

 頭に  乗っけて ちりんちりん♪

 

しかし、それよりも俺は、

この作者自身にとても魅力を感じているのだ。

 

  生まれてまもなく死んでしまった、自分と同じ名前を持った兄、

  そして精神を病んで自殺した祖父を持つダリ。

 

そんなトラウマが、あるイメージとして絵の中に出てくるのだ。

その絵は狂気じみたものが多く、ちょっと死のイメージが強い。

 

しかも彼はナルシストである。

晩年になると、カトリック系キリスト教の影響が強まるんだが、

前半の暗いイメージの絵は

抜群ダヨー!!

って、少々感傷的になりつつ周っていると、

『アンダルシアの犬』がやっていた。

ダリが学生時代に作った自主映画だ。

 

これは、NHK衛星でも放送したことのある映画、もちろん見たんですがね。

内容は全然憶えていません。

で、いそいそと席に座り、じっくりと見入る。

 

 

全然わけわかりません。

どれくらいわけわからないかっていうと、

人の手首を大事に、

きれいな箱につめて歩いている女性が、

何気なく道で歩いていて車に轢かれます。

こんな感じの映像がえんえん続きます。

ちょっと残酷ですね。

 

映画の冒頭で『この映像は残酷〜(以下略)』って言葉が出て、

案の定、近くの女の人は途中で出ていったけど……。

この映像は、ちょっと賛否両論でそうな感じである。

 

 

晩年のダリは、写真の活動も積極的に行ったようで、結構写真が残っている。

もちろん、被写体はダリ自身。

ナルシストですから。

 

で、その写真が俺的に大当たり!

 

 ひげの有効な使い方!

 

 

 しかも大迫力。

 

この頃知り合った写真家と、色々実験的なことをやっていて、

ダリ自信が生き生きしてる作品が非常に多い。

もう、これで、カタログ買いは決定!

 

そうして、重たいカタログを持って、いそいそと三越から出てきたわけであるが、

これを読んでピピッと来た人は、行って見ることお勧めします。

あんまりこの人の展覧会、やんないんで!

 

 
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