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いいものをお安く、なんて幻想だ!
下町リサイクルチェック!〜フリマ編〜
(04/11/04)

 

●錦糸町、時は21世紀。

フリーマーケットに行ってきました。

東京、錦糸町は錦糸公園です。

 

錦糸町ってのは、ちょっと前だと

「密着!警察24時」とかで

取り上げられるようなウサン臭い街だったんですが、

きっと、今でもそんな街。

つーか、学生時代通っていた時も、

土日は赤鉛筆を耳に挟んだオヤジが、駅前の予想屋に群がり、

裏通りの呼び込みは、学生にも容赦しない。

そんな街でしたさ。

 

 

●フラリと寄れる異空間

んで、そんな駅前の公園でフリマです。

昨日の土曜日は雨だったので心配だったけど、

本日はなんとか晴れて、フリマも開催。

湿った土で靴をドロドロにしながら広場へ出ると

けっこうお店を出してる方がいました。

 

さっそく、入り口付近のお店をチェック!

 

オバちゃんが、だるそうにやってます。

 

見ると、広げられたシートには

『闘魂』とか書かれた

厄介なハチマキ山盛り!

その他の商品は、ほとんどありません!

 

どうやらこのお店は

この厄介なハチマキ一点突破

売上を見込んでいる模様!

 

無茶だ…無茶だよオバちゃん!

そうつぶやき、立ちつくす俺に

 

『おひとつどうですか?

 昔は「闘魂」とかが売れ線だったけど、

 今の一番人気は、この「反逆」だよ!』

 

 

いや、ひとつどうとかってことよりも、

売れ線の話とか…

どう考えても作り話だろソレ!!(゚Д゚)

 

そういうの持ってるしさー。

 

まあ、俺も俺で、

『そーですよね、

 今は忍耐とかよりも、反逆の時代ですよね』

 

などと、

わかったようなわかんないようなコメントを返してたが、

目の前に山盛りになってるハチマキは、

やはり一向に売れる気配はない。

 

つーか、全部売る気なのか、オバちゃん!?

 

しょうがないので他のものを…と探したが、

ハチマキ以外で目に付いたものは、

駄菓子屋で売ってるようなシール類のみ。

 

『今日は雨かと思ってたから、

 コレしか持って来れなかったんだよね』

 

そんな言い訳は聞いてませんが。

 

そんなやり取りをしながら、例の駄菓子シールをあさっていると

ブルース・リーのシールを発見!

李小龍 BLUCE LEE と書かれたシールが

☆ヤングステッカー☆

として袋詰めされていました!

 

やったぜヤング!

これがヤングの時代って、いったいいつの事なんだ!?

 

そう思って他のシールをあさると、

時代のわかるブツが出てきました。

 

『レインボー I am Seal シリーズ』

「お札シール」!

 聖徳太子の5千円札!

そして、

 誰だか知らない人の500円札!

 

くそ〜、70年代全開だ!

 

また、パッケージの裏には、

「ちょっとしたことで、あなたの気分が変わります

 レインボーシールは、そんなちょっとしたことなのです。(中略)

 あなたのお部屋に、アクセサリーに――――」

とか、

「小さな仲間の間で、

 レインボーシールは合言葉のかわりです。

 さあ! 君も仲間入り!」

 

とか書かれているので、

5000円シールを筆箱に貼って、成金気分に浸りつつ、

(お金でしかつながりのない)友達に仲間入り!

 

ってコトでしょう。

70年代はそんな時代です。きっと。

 

そうじゃなけりゃあ

 松野頼三、「航空機疑惑記念紙幣」

とか、子供に全くわからない商品なんて作んないよな。

あまつさえ、

これを駄菓子屋などで売ろうとしていた

精神がワカラン!

 

裏には

「汚職政治は自民党の宿命。

 臭い政治は元から正さなきゃダメだ!」

 

とか、製作者のドロドロとした恨みの念が込められてるし!

 

ちなみに、作ったところは人喰企画」。

ロッキードの某首相もお札にされてました。

ギラギラし過ぎです、70年代…

 

そんな商品を、

『これもこれも、これも持ってきぃ〜

 いいっていいって、遠慮しなさんな。』

とか言いながら、

俺の手の中にワンサと渡してくれるオバちゃん。

アメ横のようなオマケ攻撃は、まさにプロ級!

 

そんな訳で、

お札シールしか買ってないのに、

多量のシールが俺の手元に!

そして、全部いらねェ!(゚Д゚)

 

 

俺をゴミ箱のように使うな…

 

 

あ、その中に、こんなモノもあったよ。

自転車運転免許証。

 昭和68年まで有効です。

 

ああ、昭和は遠くになりにけり…

 

 

ちなみに、さっきの500円札は岩倉具視でした。

←コレね。

遣欧使節団に出て行った時の、

微妙チョンマゲ顔しか知らなかったからなあ。

 ←微妙チョンマゲ

年取るとあの顔になるのね。(´-`)

 

 

●フリマ、それは弱肉強食…

さて、その他のお店はというと、

洋服を売ったりターボファイルを売ったり

わりと普通げな商品が多く目に入ったので一安心。

 

安心して商品を漁って、

頭脳戦艦ガルが500円では高いと、オヤジに難癖をつけたり、

皮ジャンがどう見ても偽者だったりと、

心和むフリマ探索。

 

おもちゃ問屋っぽいおっちゃんの所では、

プチカプセルに入ったDB消しゴムを発見!

小さい消しゴム人形で、

戦闘力のタグがついてる芸の細かさが光ってます。

フリーザ様。 戦闘力2400万!

って、この戦闘力、間違ってねえか…!?(゚Д゚)

 

でもま、DB商品はゲットでしょう。

「おっちゃん、これいくら〜?」

と聞くと、

「100円で2袋か3袋、テキトウに持っていきな〜。」

と、なんとも気前のいい言葉。

 

さっそく、この後の飲み会で

友人にカプセルを投げつけるため、

2袋ほどもらいました!

 

 たくさんありますYO!

 

 

大量のカプセルにホクホクして回っていると、

外人さんがお店を開いていました。

 

HAHAHA! と、ナイス笑顔を浮かべ

ファミリーで、商品を広げる姿は日本の家族と変わらないなあ…

とか思って、その顔を良く見ると…

 

ん・・・?

 

 

 あぁ!(゚Д゚)

   (↑再現画像)

 

反逆ハチマキ…流行ってたのか…?

 

ってか 、 あのオバちゃん

絶対騙して売りつけただろ!!

 

 


以上、下町リサイクルチェック〜フリマ編〜 はここで終了!

 

錦糸町を後にした我々は、古本の町・神田で神と出会う…!?

次回「下町リサイクルチェック〜古本まつり編〜」を期待して待て!(゚Д゚)
 

 
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