ズバット紹介編〜復讐に燃える男・早川健〜

 

 

前回でズバットの雰囲気は掴んでもらえたと思うので、さっそく今回はズバットの内容紹介に入りたいと思う。

ズバットの魅力はなんと言っても主人公・早川健(宮内洋・役)のキザったらしい振る舞い。

それが俳優・宮内洋にジャストフィットしてしまって、もはやそのイメージがはがれることすら困難になってもう大変!

っていうくらい大変にキマッており、

視聴者も「将来こんな旅ガラスになりてェ!」と、

人生を間違った方向に曲げてしてしまう・・・そんなパワー型の作品である。

そんな罪作りな作品について、まずはもちろん早川健(=宮内洋)から紹介したい。

 


宮内洋と早川健と作品『解決ズバット』

この3つは、俺の中では全然切り離せないものとなってます。

作品、怪傑ズバットにおいての主人公はもちろん早川健。

俳優・宮内洋の演ずる代表的なキャラクターであり、これがもう・・・・・濃い!

ものすごいキザなのだ。

しかし、このキザな役を宮内洋がやると、妙にキマッて見えてくるから不思議だ。

 

『きっと神がかり的な何かが、

 彼に「キザな役」をやらせるに至ったんじゃあないか』

って思えてしまうくらいにはまっている。

もはやそれは、彼の生来持ち合わせた特殊能力と言い切ってもよい。

 

例えば、女性が橋の上で襲われていると、なぜかギターをかき鳴らしながら橋の向こうから登場。

もちろん目深に帽子を被り、顔は少しうつむきかげんだ。

『誰だ!!』とすごむ悪役に対し、『そういう時は、まず自分から名乗るもんじゃあないですかねえ?』と余裕たっぷりの台詞を吐く。

ああキマッてる・・・!これは凄いぞ!!(実際見ないと分かんないなあ・・・・・)

という風に、この早川健っていうキャラクターの濃さが凄過ぎて、

この作品をこの作品たらしめてるといっても良いし、

徹頭徹尾キザなキャラクター=宮内洋って言う構図も、これで完璧になったんじゃあないかと。

 

 

男なら早川健を目指せ!

さて、この作品の主人公『早川健』は、死んだ友人の形見である『白いギター』をかき鳴らし、

カウボーイ姿(?)で旅をするカッコイイ青年である。

冒頭の登場シーンでは時々、船で歌っていたり、

「ショベルカーのショベルで運ばれてるにもかかわらず、

 テーマソングを歌いながら登場」なんていう

視聴者に理解しがたい行動も、まるで当たり前のようにこなす。

一挙手一投足に「何故そんなことやってんだ!?」と、つっこまずにはいられない人物、

それが早川健である。

 

そんな彼にもこだわる言葉がひとつある。それは日本一。

各地を転々と回り、『我こそ日本一』と名乗るナイフ投げや居合い抜きの名人や、

ペット吹きやハスラーやバーテンや

ゴルファーやコックやテニスプレーヤーや釣り師やらと対戦し、

重力や物理法則を無視した技で、

彼らのこれまで積み重ねてきた苦労と日本一のプライドを根こそぎ奪ってはキザなポーズをとる。

それが早川健である。

 

その際交わされる会話は、もはやこの作品を抜け出し、

元ネタがわからんくらいにこの日本に浸透しているに違いない。

それは、例えばこんな風。

 

 

『三郎太。サソリ組のボス・毒サソリの用心棒・・・

 ただし!

 ・・・尺八ボウガンの腕はニッポンじゃあ2番目だ・・・』

目の前の男に2本指で示す早川。

 

『なに、2番目だと、ワシの他に日本一がいるというのか・・・!!?』

プライドを傷つけられた男は怒って食いかかる。

すると早川は、「ヒュウ」とひとつ口笛を吹き、

チッチッチッチと舌打ちをした後、満面の笑みで自分を指差すのだ。

嗚呼、格好良い・・・。

 

『なにぃ!勝負しろ!』

2番目呼ばわりされた男は、こうして早川と『日本一勝負』をすることとなる。

 

ちなみに、日本一勝負ではホントに早川は日本一の(というか物理法則を無視した)技で、

毎回『俺様ニッポン1!』を誇示するんですが、

敵役はちゃーんと『次は見てろ!』と、自分の不甲斐なさを認めて去っていきます。

意外と話のわかるヤツラである。

 

 


「ズバット」その実態

 

ズバット。その正体は「早川健」が変身しているのであるが、

何故変身できるのか、それがしばらくの間、俺にとっては謎に包まれた存在であった。

何故かって?

それはレンタルで第1巻が、なかなか借りられなかったから。

一時期、『レンタルビデオ屋にはいっつも3巻くらいしか置いてなくて、ズバット大人気』状態が続いていて、

なんだか世の動向を疑ったりもしたもんです。

(そのために3巻からビデオ見るハメになったんだよなあ・・・・)

 

と、そんな謎を謎のままホッポリ出して気にも止めないズバットは、

いつものように変身し、敵役をボコボコにし、

更に止めとキックをかましているのだった。(って、俺が知らんだけだが…)

 

しかし、その謎も1巻をあっさり借りられた時に、あっさり解決。

 

自分で作りました>スーツ。

 

ゲエェーー!!自作!?

 

よくある戦隊モノでは正義の科学者が見方だったり、

変な宇宙人が出てきて無理やり着せたりしていますが、

ズバットは一人です!!

ああ、カッコイイぞズバット。

ついでに、変身シーンで乗ってくる「ズバッカー」(安直)も自作!

けっこう器用。

 

 


ストーリーはどんなのさ?

 先ほど、「ズバットスーツ&ズバッカーは主人公・早川健が作った」って書いたけど、

実は『作った』って所にストーリーの根幹が隠されていたりいなかったり!

というのも、このスーツ&車は、主人公の親友、『飛鳥五郎』が研究していた物を改造したものなんだ。

 あれ?「飛鳥五郎って誰さ!」なーんて今ごろ言う人がいるかもしれないね、しょうがない、説明しよう。

 

<これが、親友の飛鳥五郎。

 地味な格好だね!

 

しかし、彼はこの格好でギターを弾き鳴らし、

麦わらを敷き詰めた馬車の後ろに乗って登場。

そんな彼は、山登りとか、探検するのが趣味の科学者で、

自分から危険におもむく変な人漢の中の漢である。

ちなみに、

『そんな人間が「科学者」っていうのはちょっと無茶な設定なんじゃない?』

なんて思うのは、あなたを含めこの世に2人と居ないと思うので、

そんな考えはスッパリと捨てましょう。(洗脳)

 

 

そんな男気あふれる彼のこと、

幼稚園バス唐突に仕掛けられた爆弾から、自分を犠牲にして乗客を守り、

全身包帯だらけになるのも、もはや必然と言えましょう。

っていうか、そんなことをした為に「悪の組織ダッカー」から狙われ、

全身包帯の状態で、銃弾11発も食らって、哀れ即死してしまいます。

ちなみに、この銃弾のシーンはズバットのOPに使われているので、

毎週、「全身包帯の飛鳥、銃弾11発」が流れていたわけで、

当の本人にしてはすごい事になっていたのではないかと思ったり思わなかったり。

 

で、親友の飛鳥がすごい事になって死んでしまったので、主人公早川は大泣き。

「あすかーー!!」

一人土手に佇んで歌を歌い彼の名を叫ぶ早川。

なんかスゴイ顔になってます。

 

しかし悲しんでばかりはいられない、

死んだ飛鳥の仇を討つため、立ちあがる早川。

飛鳥が宇宙探検用に作っていた車と強化服を改造し、

先ほどのズバッカーとズバットスーツが完成する・・・

って、ちょっと待て。

ってことは飛鳥は山だけじゃ飽き足らず、宇宙に行こうとしていたと言うのですか!!?

でもあの金のなさそうな格好は・・・・・・おっと・・・

と、言うよりも、宇宙に行くにはどうするつもりだったのか、

かなり気になります。

車を作った所で、まず宇宙にはいけません。(羽生えて飛べる車だけど)

しかも、もし完成していたとしても、

あの頭にZの付いてる真っ赤なスーツで宇宙へ行くつもりだったのか…

まさかあのデザインは早川の渾身の作・・・・?

 

まあ、そんなことは飛鳥五郎が『科学者』という無茶な設定

そのまま拡大解釈してどうにか納得するとして、

兎にも角にもスーツが完成。

 

早川は喜びのあまり草原で

 できたぞー!!!!

 

  大喜び!!

 

って言うか、大騒ぎで自分の作ったものを天国の飛鳥に披露。

 

ズバットスーツ!

 

 

ずばっかー!!

 

映像にはなってませんが、きっとこの後、

大喜びでこの土手をズバッカーで3時間くらい疾走し続けたに違いないテンションで、

早川健の天国へのお披露目は終ります。

 

こうして、完成したスーツと車を駆使するズバットの孤独な戦いが始まるのだ!

 

 


他キャラクターはどんなの?

 

いっつもなぜか付いて来る、

こんなの(みどりさん)やコンなの(まこと君)。

みどりさんは飛鳥五郎の妹で、復讐に意気込む早川の後を追っている。

で、右のまこと君なんだが、コイツがよくワカラン。

第1話で、ナゼか唐突に兎の飼い主として登場するが、でもなぜ早川を追うの??

 

といったことはまあどうでもイイとしても、

敵役で出てくるやつらはみんな変だ。

だいたい顔半分がなんか変な作り物だったりする。

なんでしょう、これ

 

で、こんなヤツラが雇う用心棒が、最初は居合切りの達人とか、ガンマンとか、ナイフ投げ名人とか、用心棒っぽいやつなのだが。

第5話にして『ハスラー』が用心棒になってる時点で、

スタッフの意気込みが変な方向に曲がってる事がよくわかるってモンです。

しかし、ゴルファーとか、バーテンとか、コック

間違っても用心棒にはならないと思うが。

 

で、そんなイッちゃってる(おっと)用心棒のなかで、俺のお気に入りなのが

「ペット吹きのトミー」と、「殺し屋ジョー」

 

 ペット吹きのトミーはその名の通り、トランペットで人を殺します。

 

え?どうやって殺るのかって?

そりゃあもちろん、トランペットの中に仕込んであるふくみ針でさあ!!

トランペットをぷーっと吹くと、その先からが!!

・・・・・・・・・・・・って、これは全然暗殺には向いてないのでは?

って言うよりか、トランペット向けられても殺されるとは思わないから結構有効かも・・・・・・・。

 

で、このペット吹きのトミー、ある野球選手を殺害しようと、その選手の授賞式に参加。

ブラスバンドの一人として暗殺を企てます。授賞式の開会で、バンドが演奏する時を見計らって一撃を!!

しかし!そこは主人公・早川健が同じくトランペットからふくみ針を飛ばして阻みます。

 

ペット吹きのトミーが、トランペットからぷっぷっぷ。

早川が阻止しようとトランペットからぷっぷっぷ。

で、空中でお互いの針がカキーン、カキーン・・・・…・

なんてワンダラーな光景…いやさむしろマヌケ…。

 

 

 

で、もう一人の用心棒、殺し屋ジョー。

一言で言うならニセ外人…・・いや、アメリカかぶれ。

そんなジョーの事、自分のことはもちろん「ミー」と呼びます。

 登場シーンの会話で、俺の心をGETしてそのまま逃走、レンジでチンしたキャラ!!(わけわからん)

あまりにもイイやつなんで、冒頭の会話をTEXT化してみた!!

 

   主人公が殺し屋ジョーを知ってるという事に対し、

  「ミーを知ってる?ハァー!HAHAHAHA!

   グーッ!ミーもだいぶ有名になったモンだぜ!」

   「殺し屋ジョー、金仮面の用心棒。そして、ニッポンじゃあ2番目のナイフ投げの名人。」 

    「ファッチュアネーム!!」

   「早川健、さすらいの私立探偵さ!」

   「HA〜。ミスター早川のおっしゃるには、ミーのナイフ投げは2番目だと。

   それじゃあ日本一は誰なんだ?ハァ〜〜!?

 

   ヒュ〜。チッチッチッチ。――自分を指差す早川 

 

 

う〜。思わずテキスト化してしまった。けど、なんかこの

うさんくささが伝わってこねー!!

ってことで音声抜き出しました!

聞きまくれ!!

って、話がだいぶそれてる!!

でもいいんだ、そんなのだから、ズバットって。

 

 


傍若無人なヒーローに燃えろ!

 

ズバットのアッツイ部分と言えば、やはり用心棒を倒したあとのお決まりのパターン。

 

用心棒の雇い主(さっきの顔半分が変な作りモンとかな人達)をボコボコにしてから

『飛鳥五郎を殺したのはキサマだなー!!』

の名台詞!!

 

別にボコボコにしてから問い質さなくってもいいのにー。なーんて思っていると、

相手は「知らない知らない〜!!」

と、頑なに否定!with 命乞い!!

『助けてくれ〜!』

と、半ベソ状態な相手に苦々しく一撃を食らわせ

おもむろに上空からズバットアタック!!(必殺技)

 

 

別にボコボコにしないでも聞けるじゃん!とか、

知らないって言ってんのにズバットアタックしてるし(その前の一撃含む)とか、

ズバットアタックが時々決まってない!

なんて突っ込むのが正しい見方。

 

初めて見た時からもう、

「これでもかっって言うくらい(命乞いしている)悪役をボコすズバット」にもうメロメロ!!

みんなもこの暴虐無人なヒーローを見てくれ!!

そしてしびれろ!!(謎)

 

一部抜粋。

いじめられてるキャプテンキッドが哀れを誘います…

 

 

 

と、こんな感じで実は4巻ほど見ました。ビデオ。

その間、ガルゾメンバーのアズモが早川健こと、俳優・宮内洋にハマり、

自伝「ヒーロー真髄」のサイン入りの本を買ってしまい、

実は俺もちょっと欲しかったりなんて言う事態を引き起こしたこの作品。

 

実際にはまだまだ見てないとこがたくさんあります。

いったいどうすれば見れるのやら。

願わくばラストをちゃ〜んと見たいところである。

 

 

ズバット徹底編【第4話ダイジェスト・「涙の敵中突破」】


こんなむちゃくちゃな文章じゃあ全然わからんってな人へ〜

こんなページで紹介してます。ズバット。

ディープに知りたい方用〜!!

 

うちだの世界     ズバットの全話紹介など、データがスゴイです。特撮・アニメ・ドラマが強い〜!!

OZの特撮使い   俳優宮内洋の全出演作品や現状、考察、など宮内祭り状態なサイト。スゲエ・・・!

gZ-2000j     特撮・アニメ・ゲームなど色々。最近の宮内洋の話とか。コラムなど面白いです〜 


モドル