スゲエ！　バカだぜ濱マイク！

今週放送した第９話「ミスター・ニッポン〜２１世紀の男」、

ストーリーはどうでも良かったんだけど、

シチュエーション的にもの凄いところがありました。

それはズバリ、「松方弘樹vs林家ペー･パー」。

　

いいでしょ？

字面だけで美味しいでしょ。

いや、ゲテモノ料理か？

　

そんなワケで、この美味しいシーンだけは紹介したく、

このコーナーにとり揚げてみました。

濱マイク第9回、後半40分くらいのシーン。

　

なぜか命を狙われている真性M男（勝村政信）、

部屋から飛び出すと、背後からカメラのストロボをたかれる。

誰かと思わず振り向いて見ると、そこには銃を構えた林家ペーが！

殺し屋ペー、三軒茶屋Tシャツもキマってます。

　

ぺぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜！！

叫ぶM男！

　

躊躇なく発射されるペーの弾丸！

しかし弾ははずれ、M男の向こうにいた男に偶然にも当たる。

肩を撃たれ、吹っ飛ぶ男。

「あの男は…･？」

倒れた男をいぶかしげに見るペー。

　

この男こそ、凄腕の殺し屋として知られる松方弘樹その人だ！

死んだかと思った松方はむっくりと置き上がり、

袖口に隠してあった銃を連射！

三軒茶屋Ｔシャツが血に染まり、一気に屠られるペー。

　

むっくりと起き上がった時の、松方の嬉しそうに引きつった表情、良すぎです。

ホント嬉しそうなんだよ、硝煙の中から現れるし。

たぶん鯨を釣ったらこんな表情になるんだろうな、松方弘樹。

　

んで、後ろで隠れていたパー子の攻撃も盾でなんなくかわし、

横を向き煙草をくゆらせたまま、パー子に反撃。

　

しかし、パー子もさるもの、ペーを盾にして難を逃れます。

って、いいのかそれ？

　

弾が切れ、膠着状態かと思われた瞬間、パー子がダッシュ、

一気に決着か？

そう思うないなや、

　

じゃきーん！

しょっとがん〜。

　

どっから出したそれ！！？

　

　

疑問に答えるもなく、いきなりぶっ放す松方！

宙を舞う林家パー子！

　

どっかで見たことあるようなアングルだけど、

パー子ってだけで美味しいね。

　

邪魔者を排除した松方は、

本来のターゲットであるM男に銃を向ける。

　

画面はなぜか、神々しいBGMとともに光に包まれ、

唐突に松方弘樹に天子の羽が。

しかも、銃を向けられたのに

　｢神さま〜｣

恍惚の表情のM男

　

何だ？この演出は何だ？

　

実はこのシーン、真性のMにとって、殺し屋は天使に見えるってことらしい。

って、ホント？

（ここ、後で気づいたけど、「殺し屋イチ」っぽいね）

 

ともかく、仕事を無事終えた松方は再び煙草に火をつけます・・・・

　

と思ったら、生きていたパー子が後ろから銃撃！

　

ゲー、暗殺！（あたり前）

　

煙草を落としながらカッコよく死ぬ松方。

　

ああ、パー子に止めを刺される松方なんて、今後絶対無いよ！

これだけで必見さね！（たぶん）。

　

と、今週放送された濱マイク第9回、

この回はこんな感じで大盛り上がりでした。

 

そういや、面白かった林家ペーの殺し屋は、

映画・鮫肌男と桃尻女で我修院達也（若人アキラ）が殺し屋を

やってたのを思い出す人が確実にいると思う。

 

まあ、大体テイストはそんな感じです。殺し屋らしくない殺し屋。

そこが笑っていいのかなんなのか、いい味になってるんだろうね。

あと、今回担当した中島哲也監督が、脚本と両方書いたのが功を奏したのか、

わりと最後まで楽しめた要因かも。

　

・・・・いや、そういえば

笑いに走りすぎてコントにしか見えなかったり、

前半30分はわりとどうでもよかったりとか･･・・ゲフン　ゲフン！

　

　

　

もう既に、世間では「ワケワカラン」とサジを投げられ、

視聴率はうなぎ下りなこのドラマ。

以前俺も、第一回がわりと良かったんで「期待大！」とか言っちゃったわりに、

その後このドラマのことを口に出さなかったのは、

わりとそんな所に理由があったりします。

　

12回の監督が全て違って、好きなように取らせているため、

ストーリーもキャラもバラバラ、しかもみんな実験映像をとりたがり、

メッセージ色の強いものを作ろうして一時間に収まらない。

 

ああ、悪循環。

 

そんな悪循環を、ちょっとでも断ち切ってくれたってだけで、

この回は満足・・・かな。

9月2日、10回目には遂に浅野忠信がゲスト出演するので、

微妙な期待加減で待っていたいところです。

 

浅野がアヤシイ役だったら、俺としてはGoodなんだけどね〜。