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原作：田中誠一 |
ストーリー紹介（上）
コスモスストライカーのすべて―試験対策はこれでバッチリ！―
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原作：田中誠一 |
ストーリー紹介（上）
■第１試合
主人公・逸刀志狼はサッカー超人である。
が・・・そのことはただ一人の肉親の爺さんから秘密にするよう言われており、
その力は未だに人の知るところではなかった・・・・
しかし、爺さんの死を聞いた瞬間、
逸刀志狼は自らその封印を解き、必殺シュートを放つのであった。
秘密って言われてたのに、
爺さんが死んだ瞬間に秘密を破るナイスガイ、それがこの逸刀志狼だ！
それまで全日本ユースでキーパーやって、目立たぬようにやっていたにも関わらず、
爺さんが死んだ瞬間、ダッシュしてくるストライカーから仁王立ちでボールを奪うと、
そのままドリブル、必殺シュートを決めて、
『テメェらとは出来が違うんだ！俺の名を言ってみろ！』
とばかりに力の差を見せ付けてくれます。
ここで使われる必殺技がMDF。
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うなれ！マーキュリードライブフォング！ （ボールは何処？） |
『俺はサッカーの神になってみせる！』と、少々ヤバげな発言と共に、
みごと何の罪もない一般プレイヤーを吹き飛ばしてゴール。
ボールはネットを突き破ってコンクリートにめり込み、
キーパーは吹き飛ばされてゴールバーの上でピクピク言ってます。
これを虐殺と言わずして、なんと言いましょう！
■第２試合。
そして第２試合。カードは全日本ユース対西ドイツ。主人公のチームが全日本ってことに気づきにくすぎな漫画ですが、
何より『西ドイツ』ってのが時代を感じます。
んで、この西ドイツですが、ご想像の通り、
ナチスっぽい格好で登場してナチスっぽいことして
ナチスっぽくって人間改造です。
型にはまったマンガ、ここに見参！てとこでしょうか。
西ドイツは、こういったパフォーマンスにも飽き足らず、
試合直前に『ノーゴール・ビクトリー』を宣言。
つまりは一本もシュートを決めずに勝ってやるぜ！ということ・・・・・・。皆さん、ここまで読んでもうお分かりですね。
そう、直接ダメージで試合を決するということです。
『ジェノサイドインパルス！』
これが彼らの使う必殺技名。フィールドに立っている選手の横を超高速で通り過ぎ、
その時に生じるソニックブームで、敵の三半規管を破壊するという荒技！
君ら早く走りすぎ。
これにはさらに左右を二人で走り抜けるダブル・ジェノサイドインパルスという技もあります。
もちろんダメージは２倍です（きっと）。
『脳髄まで衝撃を打ち込んだ・・・命は助かっても植物人間は免れまい。』
と、サッカーで物凄く物騒なことを言ってのける西ドイツ監督。
ステキすぎ。
さらにさらに、もう１段階発展して『全員で』これを行うと、
『バーサスストリームトラップ』という技に。
何でも増やせばいいってものなんです。
この技は、相手に向かってＶの字のフォーメーションを作り、
一斉に走ってＶの字に入ってくる人間を竜巻に巻き込むという・・・・・・
書いててなんだか分からなくなってきました。
まあ、Ｖの字に入ってくるやつはすべて竜巻に巻き込まれて、
地面に落ちて「ドシャア！」となる技。
「Ｖの字に入らなきゃいいじゃん」という反論は不可。
そして、これらの技を使うときに
「虐殺！（ジェノサイド！）」と叫ぶ彼らはやはり確信犯。
こんな技を使い、日本を攻める西ドイツ（でもシュートはしない）・・・
「サッカーのルールでは出場するプレイヤーが７人以下の場合、その試合は棄権されたとみなされる。
つまり・・・合法的にフィールドを墓場にする、我々サードエンパイアの高等な芸術なのだ！」
ここまで滅茶苦茶やっといて、
今更ルールなんて細かいことはどうでもいい気がしますが、
そう嬉しそうに語るのは、西ドイツ監督ゲッペル。
ドイツなので監督の癖にヒゲでマント。
フィールドで『もっとパスまわせよー！』とか、監督らしい指示は絶対してほしくない格好です。
さて、植物人間を免れない技を食らってしまう逸刀だが、
ゲッペルの高笑いを聞いた後、突如の復活。
ここら辺は主人公特権。
対する西ドイツは２人でもだめなら全員で、ということか、
全員でジェノサイドする『バーサスストリームトラップ』で息の根を止めようとします。
『虐殺！（ジェノサイド）』
Ⅴの字に挟まれた逸刀を竜巻が襲う！
ギュルルルルルルルルルルルル！！
約３０ｍほどきりもみしながら上昇し、
『ドシャア！』とまるで轟田正美のマンガのように頭から叩き付けられる逸刀。
瀕死の主人公を、更なる一撃で仕留めんと、西ドイツが走り寄る！！
どうする逸刀！
ピンチにおちいった逸刀は、目をつぶり死んだ爺さんの教えを思い出す。
『サッカーとは、大空を羽ばたく鳥のように
無限の可能性を持ったスポーツなのだ！』
そうか！
目覚めた逸刀は竜巻を利用して上空へとまいあがり、
そして・・・・・
ハイパーイカロスウイング（ＨＩＷ）！！
ビュ！
ギャア！！
モガガル！
断末魔の叫びと共に消し飛ぶ西ドイツプレイヤー！
ボールはうなりを上げ、無意味なまでに地面を掘り起こし、
ゴールバーをひん曲げ、ネットをズタズタに！
でもボールは大丈夫。
もはや原理がどうこうってレベルじゃないって言うか、
そもそも、
上の画像がシュートしてるコマには見えないんですが、
ただ一言だけ。
なぜにモガガル！！？
■２試合目終了後
西ドイツ対日本ユース戦は、
西ドイツの必殺技で日本チームのほぼ全員が再起不能（主人公以外）だったらしく、
せっかくあんな（西ドイツの）犠牲を出してもぎ取った１点を、日本の試合放棄ということでフイにしてしまう。
しかもあんなに物凄いことやってたのに、
試合開始から５分３７秒しか経ってないでやがんの。
この作者、豪快なのか細かいのか良くわかりませんな。
まあ、俺はそういうところが結構好きなんだけどね。
この後主人公は全日本ユースから突如離れ、ちょっとした修行（１８ページ分）の後に、
ついに選ばれし戦士リアルマニズムに目覚めます。
（胸に輝くサッカーボールのマークが現れる。自分に出たらとても嫌だと思う）
すると、どこから湧いたのかわからんが、
同じく目覚めた残り１０人が、なぜか全員レザーのジャンパーに身を包んで登場。
そのシルエットはまるで世紀末覇者の面々みたいですが、
そこら辺はあまり突っ込んでるとネット資源の無駄なので割愛。
ともかく、これで逸刀志狼をストライカーとした神のチーム
『リアルマニズム』が完成したわけです！
そして彼らに対抗するように、
サッカーで地上を支配しようとたくらむ集団、『サードエンパイア』も本格的に動き出し、
惑星の動きが・・・云々
・・・第１１番惑星・・・云々
・・・惑星直列・・・云々
ｅｔｃ・・・・・・ｅｔｃ・・・・・・
と、意味不明な予言や謎めいたキーワードを突発的に発するなどして
ストーリーをこれでもかとばかりにチープな宇宙モノ風味に変えていくのだった！
（でもやってることは北斗の拳・・・・・・・）
さて、これで晴れて主人公側の超人が揃ったんだが、
こいつら揃いもそろって経歴が普通じゃない。
関係ない格闘技やってたり、ハードパンチャーだったり、
ダンサーだったり、ニンジャだったり・・・・・・・
って、サッカーと全然関係ないじゃん！
サッカーやろうよサッカーを！ボールは朋友だろ！
あまつさえ全員謎の失踪を遂げてるし！
と、突っ込まずにいられません。
神様はなぜ彼らを選んでしまったのか。
まあ、漫画の手法的に言うと、
ばらばらの経歴のやつを集めて、そいつらを軸にした話を作っていけるってメリットがあるんだけど、
そんな間もなく打ち切りになったこの漫画じゃあ、悔やんでも悔やみきれないのではないかと。
ちなみに、こいつらの経歴は長いんで、別項で書いておくですよ！ ⇒コスモスストライカー・キャラクター図鑑
| ★謎のサードエンパイアコラム |
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と言っても、手下がさっきのドイツみたいなヤツとか、 あとはペンタゴンにフードかぶせたような 謎が謎のまま放置されている団体。 わかってるのは、サッカーで世界を支配しようとしていることだけで・・・・・ お前ら一体何考えてんだ！？
その団体において、なぜか過保護なまでに重宝されているのが
水晶を見て、彼らは神に見出されてるから勝てないとか、 宇宙な夢を見たり、グランドクロスがどうこう言うくらいの、かなりの宇宙好き。 試合の合間合間に見せるこの二人の真剣なやり取りが、 ちょっとした笑いを誘うのは何故だろう？
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■宣戦布告
日本のサッカーリーグ（天皇杯？）が行われているある晴れた日。
突如上空のヘリから３人の男が舞い降りた。
ドーーーン！
でかッ！
そう思うや否や、
『ブラッディーサンダークラッシュ！』
フィールドに稲妻が走り、
気がつけばフィールド上の二十二人は倒れ付し、あたり一面は血の海に！
ゲェーーー！
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『ＢＴＣ（ブラッディーサンダークラッシュ）とは、 両サイドのタッチライン上からジグザグに繰り出す俺達の超パスワークの中にいる敵を ボールの破壊力によってズタズタに引き裂きフィールドを血に染める秘技！』 |
なんだかかわいそうな日本語でこう説明してくれたのが、
サードエンパイアからの使者・ウォール３兄弟。
彼らがこんなになってしまったのは、
きっとサッカーばかりやっていたせいでしょう。
これくらいにならないと、
ただの壁パスでフィールドを血の海に沈めることは出来ないのです！
恐るべし、サードエンパイア。
さて、彼らは何ゆえに、こんなことをしでかしたかというと、
神に選ばれたリアルマニズムの面々に、挑戦状を叩きつけるために来たのである。
『勇気あらば明日の午後、新宿フューチャードームに来い！』
それだけ言うためにここの会場が血祭りに！？
侮れねえ！侮れねえぜ！！サードエンパイア！
フィクサー・カリフ（影の総統）が従えるこの謎の組織・・・・・・
預言者クリスタル・プライム。